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JGPオーストリア杯 2017 3日目 男子FS

JGPオーストリア杯 リザルト
オーストリアのザルツブルクにて開催。男子FSは、現地時間2017年9月2日(土)に行われた。
ライストで、全員の演技を見た。特に印象に残った選手の演技について、滑走順に感想を書いている。
名前の日本語表記はライストからの聞き取りなので、自信がないものには、?を付けている。
プログラムについて、独断と偏見による、◎、○、△、×、?の五段階評価を付けている。つまり、わたしの勝手な好き嫌いの感想にすぎないので、どうぞ悪しからず。五段階評価の内容は下記の通り。

  • ◎:何度でも見たい。

  • ○:よかった。好き。

  • △:悪くない。まずまず。

  • ×:イマイチ。

  • ?:何とも判断が付きかねる。




●第2グループ
6 Nurullah SAHAKA ヌルラ・サハカ(スイス)
■SP順位:12,得点:55.02
■楽曲:Pierrot and the Moon by Maxime Rodriguez
■プログラム:〇
3A<と2つ目の3Lz<<は転倒。1つ目の3Lzは両足着氷。他にも着氷が乱れたり、回転不足を取られたジャンプがあった。
スピンのレベルは4、4、3。曲想の変化とポジションチェンジが合っている。ステップはレベル2。キビキビした動きは良かったが、スタンブルあり。
小芝居に始まり、小芝居に終わるプログラム。
ジャンプにミスが続いてしまったが、最後まで音楽をよくとらえて、ちゃんと演じていた。
3Aは、SPでもそうだったんだけど、真上に跳び上がっちゃうんだよなぁ。これだとクリーンに着氷できない。
フリー95.90、総合150.92。

7 Egor MURASHOV エゴール?・ムラショフ(ロシア)
■SP順位:14,得点:53.98
■楽曲:Sir Duke performed by Stevie Wonder
Lately performed by Stevie Wonder
■プログラム:〇
顔入りシャツの色づかいがすごい(笑)。オレンジと青。
3Aは着氷が流れなかった。3Fは!がつき、ステップアウト。他の要素にGOEマイナスなし。
スピンのレベルは4、3、4。ステップはレベル3。小芝居入りの振付を緩急つけてこなしていた。
小粋でおしゃれで軽快なプログラム。ジュニアでここまで滑りこなせるってすごい。終始ずっと演じてるし、踊ってる。将来がめっちゃ楽しみだわ~。
フリー132.78、総合186.76。

9 Nika EGADZE ニカ・エガッツェ(ジョージア)
■SP順位:16,得点:46.56
■楽曲:Opening Theme (from "Sherlock Holmes" soundtrack) by Hans Zimmer
Not in Blood But In Bond (from "Sherlock Holmes" soundtrack) by Hans Zimmer
I Never Woke Up In Handcuffs (from "Sherlock Holmes" soundtrack) by Hans Zimmer
Discombulate Sabotage (from "Sherlock Holmes" soundtrack) by Hans Zimmer
■プログラム:?
昨季、JGPリュブリャナ杯14位。
4S<と2A<<タノは転倒。3Lzはお手つき。他のジャンプはクリーンだった。
スピンのレベルは4、4、3。ステップはレベル2で、GOEマイナス。ぎこちないところがあり、上下の動きが少なかった。
4Sをプログラムに入れてるし、エテリ先生の教え子だけあって、タノも多く跳んでいた。
姿勢がきれい。でもまだプログラムを表現するところまでいってないかな~。足が棒みたいに感じる。足首と膝が硬いのかな。
フリー113.96、総合160.52で、どちらもPB更新。

10 Luc MAIERHOFER ルーク・マイアーホファー(オーストリア)
■SP順位:13,得点:54.18
■楽曲:Godfather (soundtrack) by Nino Rota
■プログラム:△
すごい歓声。
3Lzはステップアウトし、お手つき。3F+1Lo+2Fは問題なく見えたのだが、GOEマイナス。3Lo<は転倒。3Lo<+2Tは着氷が流れなかった。
スピンのレベルは4、4。最後のFCCSpがノーバリュー。回転がゆっくりになったせいか。ステップはレベル3。
もそっと滑るようになるといいなぁ。でも彼の音楽表現が好き。今後の成長が楽しみだ。
フリー98.82、総合153.00で、総合得点はPB更新。


●第3グループ
11 Radek JAKUBKA ラデク・ヤクブカ(チェコ)
■SP順位:10,得点:55.78
■楽曲:Sixteen Tons performed by Ernie Ford
Tango to Evora performed by Loreena McKennitt
Born to Be Alive performed by Patrick Hernandez
Selection from Cirque du Soleil
■プログラム:△
3F+3T<はGOEマイナス。3Lzeはフリーレッグがかすったような。
スピンのレベルは4、3、3。ステップはレベル2。
チェコのスケーターって、ジュニアからみんな姿勢がいいよなぁ。背筋がピッと伸びている。
おもろい振付が散りばめられていて、独創的なプログラムだとは思うのだが、今のところハイライトが感じられない。なんとなくプログラムが終わっちゃうんだよね。分かりやすく盛り上がる音楽じゃないしなぁ。
フリー111.56、総合167.34で、どちらもPB更新。

12 Evgeni SEMENENKO エフゲニー・セメネンコ(ロシア)
■SP順位:11,得点:55.60
■楽曲:Don Juan de Marco (soundtrack)
■プログラム:△
絵に描いたような闘牛士の衣装。決まってる~☆
3A<<は転倒。3F<は!が。他のジャンプはクリーンだった。
スピンは全てレベル4。ステップはレベル2。体を目いっぱい大きく使って表現していた。
エレメンツに穴がないし、スケーティングや表現もよかった。
彼はコーチがミーシン先生なのだが、ミーシン先生の教え子って、もちろん上手なんだけど、エテリ先生のとこほど隙がない感じじゃなくて、なんだかほっとする(笑)。
フリー120.20、総合175.80。

13 Jonathan HESS ヨナタン・ヘス(ドイツ)
■SP順位:7,得点:57.34
■楽曲:Pearl Harbour (soundtrack) by Hans Zimmer
■プログラム:×
2Aの予定がシングルに。3S+1Lo<+2SはGOEマイナス。3Lo+2Tは着氷でバランスを崩した。他のジャンプはクリーン。
スピンのレベルは2、4、4。1番目のCCSp2は、回転がゆっくりだったからか、GOEマイナス。ステップはレベル2。上半身の動きとフリーレッグの使い方が洗練されてくるといいな。
スピードに乗って、大きなジャンプが跳べる選手。
音楽のボリュームをただ絞っただけみたいな終わり方なのが、すごく不満。もそっと気を配ってよ~。最後の最後で台なしだよ!!(泣)
フリー109.21、総合166.55で、どちらもPB更新。

14 Mark GORODNITSKY マーク・ゴロドニツスキー(イスラエル)
■SP順位:9,得点:56.57
■楽曲:Per Te performed by Josh Groban
■プログラム:〇
3Lzに!が。3Sはお手つき。3Fは着氷が乱れた。
スピンは全てレベル3。ステップはレベル2。緩急があり、音楽にたゆたう感じが出てる。情感を感じる。
ジョシュ・グローバンの伸びやかな歌声をよく表していた。あとはスケーティングがもうひと伸びすれば、と思わないでもないが、音楽表現は、とっても素敵だった。
SPでも感じたことだが、ほんと上手になったなぁ。嬉しい。あとはスピンとステップでレベルを取りこぼさないように頑張れ。
フリー120.62、総合177.19で、どちらもPB更新。

15 Nik FOLINI ニック・フォリーニ(イタリア)
■SP順位:8,得点:56.70
■楽曲:Romeo and Juliet
■プログラム:〇
3Lzは着氷が詰まった。3Fは転倒。3Loはくるくるターンを入れてから。3T+2T+2Loの予定が、サードがシングルに。3S+2A<+SEQはステップアウト。
スピンのレベルは4、4、3。ステップはレベル3。大きく体を使って、音をよくとらえている。
切腹のラスト(苦笑)。ロミジュリでよく見る光景だが、お腹をナイフで刺しても、なかなか死ねなくない? 首を刺せばいいのにと思うのだが、お腹の方が絵的に効果的なんだろうか。
滑りがダイナミックでパワフル。ロミオの青い暴走感(笑)が出ていて、とてもよかった。
フリー112.79、総合169.49。

第3グループが終わって、トップはエゴール・ムラショフ(ロシア)。


●第4グループ
16 Ryan DUNK ライアン・ダンク(アメリカ)
■SP順位:5,得点:60.85
■楽曲:Pas de Deux (from "Nutcracker") by Petr I. Tchaikovski
■プログラム:〇
後半ジャンプの着氷の乱れが続いてしまい、連続ジャンプが1つしか入らなかった。
スピンは全てレベル4。ステップはレベル2。
彼のラインとポジションの美しさ、柔軟性を存分に生かしたプログラム。ジュニアならが、バレエ音楽にガチで取り組む姿勢は買いたい。ぜひともクリーンな演技を見せてほしい。
フリー109.86、総合170.71。現時点で総合4位。

17 Conrad ORZEL コンラッド・オーゾル(カナダ)
■SP順位:6,得点:58.23
■楽曲:Big My Secret (from "The Piano" soundtrack) by Michael Nyman
Knowing the Ropes (soundtrack)
■プログラム:?
3Aは素晴らしかった。4T<は転倒。他にも複数のジャンプで両足着氷や回転不足、着氷の乱れがあった。
スピンのレベルは4と3V。1番目のCSpは序盤で回転が止まり、演技が完全に途切れてしまった。
ブレードに体がきちんと乗れてないような感じ。ぐらつきが何度か見られた。
編曲はとってもわたし好みなんだけどなぁ…。
フリー114.51、総合172.24。現時点で総合4位。

18 Sena MIYAKE 三宅 星南(日本)
■SP順位:4,得点:61.78
■楽曲:Les Miserables by Claude-Michel Schoenberg
■プログラム:△
ベロアのパンツが素敵~☆
冒頭の3Aはクリーンに着氷。しかし、3Lz+3T<<の転倒を含め、ジャンプに着氷の乱れや回転の抜けなど、ミスがあり、連続ジャンプが1つしか入らなかった。
スピンのレベルは4、3、3V。ステップはレベル2。
終わった後、疲労困憊。明らかにコンディションが万全ではなさそう。
フリー110.91、総合172.69で、総合得点はPB更新。現時点で総合5位。

19 Camden PULKINEN カムデン・プルキネン(アメリカ)
■SP順位:1,得点:66.34
■楽曲:12 Etudes, Op. 10-No.1 in C by Frederic Chopin
■プログラム:〇
3Aは着氷が乱れた。3A+2Tはファーストがオーバーターン。3Fは着氷が乱れた。
スピンのレベルは3、4、4。おお、レベル取りこぼさないよう頑張った! ステップはレベル2。
うわー、最後の最後に2Aを跳んで終わるんだ。チャレンジング!! けっこう音楽ギリギリなんだよね。下手すると、音楽が終わった後、跳ぶことになっちゃう。
するする滑るスケーティングが心地よかった。でも彼だったら、曲想の表現、もっとやれると思う。今回は、エレメンツに集中してるのかなぁという印象を受けた。ピアノ&オケを使った王道の選曲なので、ぜひとも滑りこなしてほしい。きみならできる。
フリー137.46、総合203.80で、PB更新。総合得点は、30点以上もアップ!! 現時点で総合1位。カムデンもザカライセック先生もめっちゃ喜んでる~☆
減点1は、時間超過。う~ん、やっぱそうか~。もったいないので、そうならないよう、プログラム構成を練り直してほしい。

20 Luc ECONOMIDES リュック・エコノミード(フランス)
■SP順位:2,得点:65.88
■楽曲:Un Amor
■プログラム:〇
フロラン・アモディオ振付。
3Aは着氷が乱れた。3Lz+1Loは、壁に近寄りすぎて、サードが跳べなかったか。3S+3Tはお手つき。3Lz+1Lo+2Sは、着氷が乱れた。2A+2Tが連続ジャンプの4つ目になり、2Tがノーバリュー。
スピンのレベルは2、4、2V。ステップはレベル3。曲想が変わると同時に、体の動きもガラッと変化し、キビキビと激しく踊っていてかっこよかった。
中盤に「ポエタ」を使っている。フラメンコのプログラムなんだな~。
フリーレッグがきちんと伸びるといいなぁ。膝が曲がっているように見える。SPでは気にならなかったんだけど。
フリー124.71、総合190.59。現時点で総合2位。

21 Basar OKTAR バサール・オクタール(トルコ)
■SP順位:3,得点:64.27
■楽曲:The Great Gatsby Ballet
■プログラム:?
3Aは転倒。3Lz+2Tは、ファーストがオーバーターン。3F+3Tはステップアウト。3Lzはこらえた。3Lo+2T+2Lo<は転倒。
スピンのレベルは4、3、4。ステップはレベル3。
後半ジャンプを6つ跳ぶ構成ということもあって、後半は、ジャンプジャンプジャンプな感じだけど、クリーンに決まれば、プログラムの印象も変わってくるかもしれない。
フリー117.16、総合181.43で、どちらもPB更新。総合4位に決定。嬉しそう。


◆総合順位
男子シングルの総合順位は下記のとおり。総合順位、名前、国名、得点、SP順位、FS順位の順に記されている。
1 Camden PULKINEN USA 203.80 1 1
2 Luc ECONOMIDES FRA 190.59 2 3
3 Egor MURASHOV RUS 186.76 14 2
4 Basar OKTAR TUR 181.43 3 6
5 Mark GORODNITSKY ISR 177.19 9 4
6 Evgeni SEMENENKO RUS 175.80 11 5
7 Conrad ORZEL CAN 172.74 6 7
8 Sena MIYAKE JPN 172.69 4 11
9 Ryan DUNK USA 170.71 5 12
10 Nik FOLINI ITA 169.49 8 9
11 Radek JAKUBKA CZE 167.34 10 10
12 Jonathan HESS GER 166.55 7 13
13 Nika EGADZE GEO 160.52 16 8
14 Luc MAIERHOFER AUT 153.00 13 16
15 Ivan SHMURATKO UKR 152.69 15 15
16 Nurullah SAHAKA SUI 150.92 12 17
17 Geon Hyeong AN KOR 146.86 17 14
18 Charles Henry KATANOVIC CRO 124.26 18 19
19 Mate BOROCZ HUN 120.76 21 18
20 Nikolaj Molgaard PEDERSEN DEN 111.81 19 20
21 Anton SKOFICZ AUT 87.38 20 21


◆総評
カムデンは、JGP初優勝おめでとう!! SPもFSも1位で、完全優勝。昨季はJGP9位で1試合しか派遣してもらえなかったのに、大きな飛躍である。本大会唯一の200点超え。

総合2位は、エコノミード。FSは3位だが、SPの得点差で逃げ切った。昨季はJGP11位と10位だったのに、今季は初表彰台だよ!! おめでとう!! 音楽表現はとっても素敵だけど、エレメンツ的に隙がある感じがすごくフランス男子っぽい(笑)。

3位はムラショフ。SP14位から大きくジャンプアップして、JGP初戦にして初表彰台、おめでとう!! FSは2位。フリーのプログラムがかなりのお気に入りなので、また見たいな~。表彰台に上がったし、2戦目派遣されるよね?

4位はオクタール。表彰台を逃し、残念ではあったが、昨季JGP18位と14位だったことを考えると、十分喜ばしい結果と言えよう。まだ15歳だし、これからどんどんトルコの歴史を塗り替えていってほしい。

8位の星南くんは、JGP初表彰台のチャンスだっただけに、非常に残念だった。でも、万全のコンディションではなくても、3Aをクリーンに着氷できたというのは好材料なのではなかろうか。それに、PCSは、カムデン>エコノミデス>ムラショフ>星南と、なかなかの高評価なので、ジャンプさえ決まれば、高得点がもらえそう。頑張って。

テーマ : フィギュアスケート
ジャンル : スポーツ

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