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全日本2017 2日目 男子SP

全日本選手権2017 リザルト
東京にて開催。男子SPは、現地時間2017年12月22日(金)に行われた。
テレビ放送で全員の演技を見た。特に印象に残った演技について、滑走順に感想を書いている。フジテレビによる第1、2グループの解説は小塚崇彦さん、実況は大村晟アナ、第3~5グループの解説は本田武史さん、ナビゲーターは髙橋大輔さん、実況は西岡孝洋アナ。
プログラムについて、独断と偏見による、◎、○、△、×、?の五段階評価を付けている。つまり、わたしの勝手な好き嫌いの感想にすぎないので、どうぞ悪しからず。五段階評価の内容は下記の通り。

  • ◎:何度でも見たい。

  • ○:よかった。好き。

  • △:悪くない。まずまず。

  • ×:イマイチ。

  • ?:何とも判断が付きかねる。




●第1グループ
1 山田 耕新(SMBC)
■楽曲:スウィングしなけりゃ意味がない
■プログラム:△
今季、西日本9位。フィギュアスケート界では異色の銀行員スケーター。振付はキャシー・リード。
3T+3Tはよかった。3Lzと2Aはまずまず。
スピンのレベルは3、4、4。CCSp3は、回転がゆっくりでGOEマイナス。
ステップはレベル2。スウィングな感じを出したい。
スケートがもそっと滑るといいなぁ。
61.01でSB更新。

4 川原 星(福岡大学)
■楽曲:Fly Me to the Moon
■プログラム:△
3A<は高さがなく、跳ぶ前の準備動作が激しい。3Lo+3TはOK。3Lzは、高さがないので回転が足りているか心配だったが大丈夫。
スピンとステップは全てレベル4。スピンの回転が速く、キレがあった。
これまでの選手とは、動きの力強さとキレが段違いだった。
演技後の星くんのガッツポーズを見て、小塚くんが、「全日本でガッツポーズするの、すごく気持ちいいんですよ」と、経験に基づいたコメントを(笑)。そうでしょうとも!
67.64でSB更新。

5 須本 光希(浪速中・高スケート部)
■楽曲:雨に唄えば
■プログラム:○
昨季、全日本13位。今季、全日本ジュニア優勝。昨季から継続のプログラム。振付は阿部奈々美。
3Aと3Fはよかった。3Lz!+3Tは、ファーストでオーバーターン。
スピンは全てレベル4。ステップはレベル2。
好調時と比べて、ちょっと動きが硬かったかな。緊張してたのかも。
シニアで見ても、スケーティングはまったく遜色なく、一蹴りがぐいんぐいん伸びていた。小塚くんもほめていた。
72.93。


●第2グループ
6 三宅 星南(岡山理大附高校)
■楽曲:キャラバン
■プログラム:△
昨季、全日本9位。今季、全日本ジュニア2位。昨季から継続のプログラム。振付は佐藤操。
衣装は赤ジャケに赤シャツ、黒ラメのネクタイ。派手!!(笑)
3AはOK。3F+3Tはオーバーターン。3Lz!はこらえた。
スピンのレベルは4、2、3。CCSp2は悪くないと思ったのだが、GOEマイナス。ステップはレベル2。
3Aをクリーンに着氷! わ~い! ビートに乗って、体を大きく動かし、楽しそうに滑っていた。
9月に足を骨折したのによくぞここまで戻してきたなぁ。すごい。
68.77でSB更新。

7 梶田 健登(明治大学)
■楽曲:Fix You
■プログラム:△
今季、東日本7位。2年ぶり2回目の出場。
3Lz+3Tの予定が、セカンドがダブルに。ルッツに!が。壁に寄りすぎたせいか。3Fは軸が曲がったが、着氷は大丈夫。2AはOK。
スピンのレベルは4、3、4。回転が速い。ステップはレベル2。スピードに乗ってよく滑っていた。
表現がなかなか難しい曲想だと思うのだが、じわじわ~っと伝わってくるものがあった。これはまだジュニアの選手には出せない味わいだわ~。
58.65でSB更新。

8 木科 雄登(金光学園)
■楽曲:死の舞踏
■プログラム:○
昨季、全日本16位。今季、全日本ジュニア5位。
2Aは転倒。3Aの予定だったらしいが、回転が足りず、表記は2Aになっていた。3Lo+3Tはファーストでオーバーターン。3Lzスピンのレベルは4、3、4。FSSp4はトラベリングし、GOEマイナス。ステップはレベル2。
ジャンプがなぁ…(ため息)。小塚くん曰く、「跳び急いでいる」とのこと。
でも、よく滑っていたし、ステップシークエンスは大きくダイナミックに動けていてかっこよかった。
56.16。

9 佐藤 駿(仙台FSC)
■楽曲:ニューヨーク・ニューヨーク
■プログラム:△
全日本ノービス四連覇。今季、ジュニアデビューで、全日本ジュニア6位。キーガンに似てる。
3Aの予定だったが、ダブルに。構えが長かったのと着氷が少し乱れたので、GOEマイナス。3Fは、ステップから直ちに跳んでいなかったからかGOEマイナス。連続ジャンプの予定だったらしい。3Lz+3Tはセカンドでちょい流れなかったからかGOEマイナス。
スピンのレベルは4、3、4。CCSp3は、悪く見えなかったのだが、GOEマイナス。ステップはレベル2。のびのびと滑っていたが、スタンブルがあったため、GOEマイナス。
上手になったなぁ! まだ小柄だけど、体を目いっぱい動かして、勢いよく滑っていた。
57.77。

10 壷井 達也(邦和スポーツランド)
■楽曲:Your Song
■プログラム:○
2Aはよかった。3F+3Tの予定が、セカンドがダブルに。3Lz!はきれいに下りたように見えたのだが、ステップから直ちに跳んでいないと見なされたのか、GOEマイナス。
スピンは全てレベル4。CCSp4のドーナツポジションがきれい。ステップはレベル2。男性ボーカルの伸びやかな歌声に寄り添っていて気持ちがいい。
小塚くん曰く、「山本草太選手に滑りが似ている」とのこと。確かにな~、この端正で伸びやかなスケーティングは、草太くんを思わせるわ~。
63.35。


●第3グループ
12 唐川 常人(日本大学)
■楽曲:月光
■プログラム:○
今季、東日本9位。初出場。振付は佐藤久美子。
リンクサイドに佐藤信夫&久美子コーチ夫妻が! お久しぶりです☆
2Aはよかった。3Lz+3Tは転倒。3Lo<はこらえた。
スピンは全てレベル4。CCoSp4はポジションがきちっとハマっていて美しい。最後のFCSp4で曲想が激しくなるのだが、そこをスピンでもっと表現できるといいなぁ。
ステップはレベル3。曲想に合わせ、ゆったりと丁寧にステップを踏んでいた。
難しいと言われるピアノ曲をよく表現していた。なめらかなスケーティングが素晴らしい。パトちゃんに憧れているとのこと。うん、分かる。そういうスケーティングだった。
56.64でSB更新。


●第4グループ
18 山本 草太(愛知みずほ大瑞穂高校)
■楽曲:アンセム
■プログラム:○
2シーズン前、右足首を骨折。その後、昨季も二度骨折し、長期間リンクから離れていた。
今季、西日本5位。振付は鈴木明子。
3T+3Tと2Aはよかった。3Loはきれいに下りたが、ステップから直ちに跳んでいないと見なされたのか、GOEマイナス。
スピンとステップは全てレベル4。
会場の観客が大喜び。大喝采&拍手で彼を称えていた。
朗々と響き渡る男性ボーカルと、彼の伸びやかでなめらかなスケーティングがマッチしていて、本当に気持ちよかった。
9月のブロック大会ではシングルジャンプしか跳べなかったのに、よくぞここまで戻してきたよ~、すごいよ~。草太くん、おかえりなさい!!
72.88でSB更新。このジャンプ構成で70点超えって…すごい。

19 村上 大介(陽進堂)
■楽曲:Bring Him Home
■プログラム:○
今季、東日本優勝。昨季から継続のプログラム。振付はローリー・ニコル。
4Sはきれいに下りたように見えたのだが、直前のステップが足りないと見なされたのか、GOEマイナス。3AはOK。3Lz!+2Loは、悪くないと思ったのだが、GOEマイナス。
スピンのレベルは3、4、4V。ステップはレベル3。
しみじみと胸に染み入るような、エモーショナルな演技だった。
80.99。

20 日野 龍樹(中京大学)
■楽曲:恋におぼれて
■プログラム:△
昨季、全日本4位。今季、西日本優勝。
3Lzはステップアウト。3Aは転倒。3Lo+3TはOK。
スピンのレベルは3、3、4。FCSp3はトラベリングし、GOEマイナス。ステップはレベル2。
ジャンプ2つとスピンにミスが…痛い…(泣)。でも、しっとりした、ムーディーなプログラムをよく演じていた。総合的にうまくなったなと感じる。
68.22。

21 中村 優(関西大学)
■楽曲:エレナ・リグビー
■プログラム:○
昨季、全日本6位。今季、西日本3位。4年連続4回目の出場。振付はジェフリー・バトル。
襟もとが開き、デコルテが見える衣装が素敵~☆
2A<<は着氷が乱れた。3Aの予定だったらしい。3Lz+3Tと3LoはOK。
スピンのレベルhが3、4、3。ステップはレベル2。畳みかけるような曲想をよく表現していた。緩急のつけ方、間合いのとり方が素敵~☆
65.75。

22 田中 刑事(倉敷芸術科学大学)
■楽曲:Memories
■プログラム:△
昨季、全日本2位。今季、GP中国7位。振付はマッシモ・スカリ。
臀部が立派になった気がする。パトちゃんみたい。
4Sはきれいに下りたが、直前のステップが足りないと見なされたのか、-1を出したジャッジが3人いる(GOEはプラスだけど)。3F+3Tと3Aはよかった。
スピンは全てレベル4。ステップはレベル3。
西岡アナによると、全日本前に猛練習したらしい。その成果が出ていたと思う。こんなに動きにキレがある彼を見たことがない。わたしが見る限り、田中刑事史上最高の演技だった。「ぜったいオリンピックに行く!!」という気迫がみなぎっていた。
91.34でSB更新。

23 無良 崇人(洋菓子のヒロタ)
■楽曲:ファルーカ
■プログラム:○
昨季、全日本3位。今季、GPアメリカ7位、GPカナダ12位。昨季から継続のプログラム。
4Tはお手つき。3Aは素晴らしい。3Lz+3Tはこらえた。
スピンは全てレベル4。スピンでレベルを取りこぼすことが多い彼が、きっちり全部レベル4をとってきた(感涙)。ステップはレベル3。…すごかった。すごいとしか言いようがないステップシークエンスだった。
こんなにスケートが滑っている彼を初めて見た。刑事くんのクリーンな演技の直後にこのパフォーマンスができるなんて。最高に痺れる。
85.53でSB更新。


●第5グループ
24 友野 一希(同志社大学)
■楽曲:ツィゴイネルワイゼン
■プログラム:△
昨季、全日本5位。今季、西日本2位。
背が伸びたような。髪の色、明るくしたよね。
4Sはステップアウト。3F+3TはOK。3Aはよかった。
スピンは全てレベル4。FCSp4は最後のポジションで回転がゆっくりになったが、減点はなし。ステップはレベル2。速いテンポに遅れず、音をよくとらえている。
3Aの安定感、半端ないわ~。最後から2つ目のエレメンツなのに。すごい。
78.16。

25 鈴木 潤(北海道大学)
■楽曲:月の光
■プログラム:○
昨季、全日本14位。今季、東日本3位。振付は佐藤有香。
3Aはよかった。3F+3Tはまずまず。3Lzの予定がダブルになり、ノーバリュー。
スピンは全てレベル4。ステップはレベル2。
3Aの着氷後すぐイーグルしてた!! すごい!!
オケ編曲じゃなく、ピアノオンリーの「月の光」。これは滑る人を選ぶ音楽だと思うが、彼は曲想をよく表現していた。彼の美しいスケーティングが堪能できるプログラム。胸に迫る演技だった。
66.83。

26 佐藤 洸彬(岩手大学)
■楽曲:トーテム
■プログラム:△
昨季、全日本8位。今季、東日本2位。
3Aはよかった。4Tはこらえた。3Lz!+2Tタノはきれいに下りたように見えたのだが、GOEマイナス。
スピンのレベルは3、4、4。ステップはレベル4。多彩な動きがかっこいい。
動きにキレがあり、よく滑っていた。昨季、スケーティングがすごく上手になっててビックリしたんだけど、今季はさらに磨きがかかっていると思う。
77.98でSB更新。

27 宇野 昌磨(トヨタ自動車)
■楽曲:四季より「冬」
■プログラム:○
昨季、全日本優勝。今季、GPフランス2位、GPカナダ優勝、GPファイナル2位。
4Fはよかった。4T+3Tの予定が、セカンドがシングルに。3Aはよかった。
スピンとステップは全てレベル4。最後のCCoSp4の締めのポジションでトラベリングすることが多かったように記憶してるんだけど、軸がほとんど動かなかった。
別格のスケーティングであった。頭二つ分くらい抜けてるわ~。
96.83。


◆SP順位
左から順位、名前、国名、得点の順に記されている。
1 宇野 昌磨(トヨタ自動車)96.83
2 田中 刑事(倉敷芸術科学大学)91.34
3 無良 崇人(洋菓子のヒロタ)85.53
4 村上 大介(陽進堂)80.99
5 友野 一希(同志社大学)78.16
6 佐藤 洸彬(岩手大学)77.98
7 須本 光希(浪速中・高スケート部)72.93
8 山本 草太(愛知みずほ大瑞穂高校)72.88
9 三宅 星南(岡山理大附高校)68.77
10 日野 龍樹(中京大学)68.22
11 川原 星(福岡大学)67.74
12 鈴木 潤(北海道大学)66.83
13 中村 優(関西大学)65.75
14 壷井 達也(邦和スポーツランド)63.35
15 佐上 凌(明治大学)63.05
16 山田 耕新(SMBC)61.01
17 櫛田 一樹(岡山理大附高校)60.06
18 本田 太一(関西大学)59.75
19 梶田 健登(明治大学)58.65
20 佐藤 駿(仙台FSC)57.77
21 唐川 常人(日本大学)56.64
22 中野 耀司(明治大学)56.56
23 木科 雄登(金光学園)56.16
24 渡邊 純也(関西学院大学)54.01
25 中野 紘輔(福岡大学)53.62
26 鎌田 英嗣(明治大学)52.66
27 時國 隼輔(同志社大学)51.71
28 小林 建斗(法政大学)51.18
29 杉中 建人(関西学院大学)43.66


◆総評
結弦くんが怪我のために欠場。高志郎くんは、全日本ジュニアに出場できなかったので、シニアのほうにも出られず。さ、さみしい…(泣)。

全体的な感想を言うと、トップクラスじゃなくてもスピンが上手な選手が増えてきたな~という印象を受ける。スピン好きとしては、嬉しい限りである。あとジャンプの難度も上がっているのを感じる。正否を問わなければ、3Aを跳ばない方が少数派なのではなかろうか。

さて、SP1位は昌磨くん。連続ジャンプでミスがあったものの、TES、PCSともにトップ。特にPCSはぶっちぎっている。ジャンプの調子があまり良くなさそうだけど、滑りやボディームーブメント、音楽表現に関しては、問題なさそう。

SP2位の刑事くんと3位の無良くんに関しては、二人の強い思いが痛いほど伝わってきて、胸がいっぱいで言うべき言葉が見つからない…。
PCSでは刑事くんが一歩リードしているが、フリーではどうなるか。

4位はダイス。NHK杯を肺炎のため欠場したが、その影響をやや感じた。治療の間、練習できなくて体力落ちてるよね…。ここ数シーズン、全日本に万全のコンディションで臨めなくて…辛い…(涙)。

5位は友野くん。彼はあれだけステップで魅せられる選手なのに、レベルを取りこぼしちゃうのがもったいない。せめてレベル3はとっておきたい。スケートの伸びは少しずつ良くなっていると思うのだが。

6位は洸彬くん。連続ジャンプが3+2になったものの、キレッキレの演技だった。…がしかしだがしかし、彼の課題はフリーなんだよねぇ。今季、ジャンプがボロボロのフリーしか見ていない…。すごく素敵なプログラムなので、なんとかジャンプをまとめてほしい。

7位は光希くん。連続ジャンプにミスはあったものの、3Aをクリーンに下りられたのは好材料ではなかろうか。PCSは全項目6点台だが、ジュニア勢の中ではトップ。

8位は草太くん。2シーズンぶりに彼の演技を見たら、ジャンプの難度はまだ戻ってないけど、滑りやボディームーブメントがすっっごく上手くなっていて驚いた。PCSでは、昌磨>刑事>無良>ダイスに次いで5位! 3Loまでの草太くんが、クワド跳んでる友野くんや洸彬くんより上なんですよ。でも、その高評価も納得の、素晴らしい演技だった。

テーマ : フィギュアスケート
ジャンル : スポーツ

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