全米2018 9日目 ペアFS

全米選手権2018 リザルト
サンノゼにて開催。ペアFSは、現地時間2018年1月6日(土)に行われた。
Jスポーツの放送で全員の演技を見た。特に印象に残った演技について、滑走順に感想を書いている。解説は岡部由起子さん、実況は小林千鶴さん。
プログラムについて、独断と偏見による、◎、○、△、×、?の五段階評価を付けている。つまり、わたしの勝手な好き嫌いの感想にすぎないので、どうぞ悪しからず。五段階評価の内容は下記の通り。

  • ◎:何度でも見たい。

  • ○:よかった。好き。

  • △:悪くない。まずまず。

  • ×:イマイチ。

  • ?:何とも判断が付きかねる。




●第3グループ
8 Marissa Castelli, SC of Boston / Mervin Tran, SC of Boston マリッサ・キャステリ / マーヴィン・トラン
■SP順位:6,得点:60.75
■楽曲:Women
■プログラム:△
3Tw3はキャッチが少し遅い。3T<<は女性の着氷が乱れた。スロー3Fは足をついた。FCCoSp4は、二人ともトラベリングし、距離が離れたり近づいたりしたが、回転が速くそろっていたので、GOEプラス。3S+2T+2Tの予定が、男性がファーストがダブルに、女性がセカンドとサードがシングルに。スロー3Sは素晴らしい。BoDs3は、女性が一人でポジションに入ってから、男性が女性の手を取って、回転を始めるという珍しい入り。
アメリカのペア全体の課題でもあるのだが、この組もソロジャンプがなかなかクリーンに決まらないんだよなぁ。でも、スピード感があり、音楽表現も素敵だった。
岡部さん曰く、「ペアのエレメンツもプログラムも見ごたえがある。このペアの表現が好き」とのこと。わかります! わたしも好きです!
フリー121.63、総合182.38。

10 Ashley Cain, SC of New York / Timothy LeDuc, Los Angeles FSC アシュリー・ケイン / ティモシー・ルデュク
■SP順位:8,得点:60.03
■楽曲:映画「華麗なるギャツビー」より
■プログラム:△
3Tw1はキャッチが空中でできなかったように見えた。3S+2T+2Loはよかった。スロー3Fは手と足がついた。3Lo<は男性の回転が足りなかった。コレオのスパイラルは二人のポジションが本当に美しい。スロー3Sは、クリーンに着氷後、女性がガッツポーズ☆ 3Li2は下ろすのがうまくいかず、ひやっとした。GOE加点なし。
岡部さんが指摘していたように、二人とも感情の表出が素晴らしい。場内のお客さんも大喜びだった。
フリー127.11、総合187.14。

11 Chelsea Liu, Orange County FSC / Brian Johnson, Detroit SC チェルシー・リュウ / ブライアン・ジョンソン
■SP順位:5,得点:62.35
■楽曲:スパルタクス
■プログラム:△
3S+2Tの予定が、女性がファーストで転倒し、3S<+COMBOに。3Tw4はよかった。2Aの予定が、女性が1回転もできず、ノーバリュー。スロー3Fは転倒。FCCoSp4は距離が遠い。PCoSp3Vは少しトラベリング。スロー3Sはお手つき。
ジャンプ系全てにミスがあり、他にもミスが出てしまったが、本当に上手くなったと思う。二人とも手先まで神経が行き届くようになり、所作が本当に美しくなった。
フリー105.12、総合167.47。

第3グループが終わった時点で、トップは、アシュリー・ケイン / ティモシー・ルデュク。


●第4グループ
12 Deanna Stellato-Dudek, Southwest Florida FSC / Nathan Bartholomay, Southwest Florida FSC ディアナ・ステラート=ドゥデク / ネイサン・バーソロメイ
■SP順位:3,得点:67.84
■楽曲:Streets Have No Name by U2
One Love by U2
■プログラム:○
3Tw3は素晴らしい。3Sは男性がステップアウトし、両手をついた。スロー4Sは転倒。3T+2T<は女性がファーストでこらえ、セカンドの回転が足りなくなってしまった。スロー3Loは高い。コレオは疾走感があり、見ていて気持ちがいい。FCCoSp4の回転が速くそろっていたが、岡部さんによると、女性は難しいシットポジションをやろうとしていたが、男性はやらなかったらしい。
岡部さんによると、「彼らのツイストは、縦型でめずらしい」とのこと。確かに他のペアはほとんど横型だもんな~。
女性がペアを始めてまだ2シーズン目って、ほんと信じられない…。ユニゾンが高まったらさらに素敵なペアになりそう! 今後が楽しみ~☆
フリー129.81、総合197.65。現時点で総合1位。

13 Haven Denney, SC of New York / Brandon Frazier, All Year FSC ヘイブン・デニー / ブランドン・フレイジャー
■SP順位:4,得点:63.63
■楽曲:Who Wants to Live Forever by Brian May, performed by Queen & David Garrett
■プログラム:○
振付はマリナ・ズエワ。
3Tw3は高さと流れがあり、惚れ惚れする。スロー3Loは素晴らしい。3S+2Tの予定が、二人ともファーストで着氷が乱れ、セカンドがシングルに。3T<<は女性がお手つき。コレオはスピードに乗ってよく滑っていた。スロー3Sは足をついたか。着氷動作がスムーズではなかった。FCCoSp3は終盤回転がずれた。
ソロジャンプのミスも痛いが、レベルの取りこぼしも多かった。わたしは彼らの滑りや表現が好きで、ズエワ振付のプログラムもいいなぁと思って見ていたのだが、岡部さん曰く、「しっとりした曲想や伸びやかなボーカルに合った滑りができるようになると、もっと見ごたえが出てくる。動きがちょっと忙しない」とのこと。
フリー122.69、総合186.32。現時点で総合3位。

14 Tarah Kayne, Southwest Florida FSC / Danny O'Shea, Southwest Florida FSC タラ・ケイン / ダニー・オシェイ
■SP順位:2,得点:68.93
■楽曲:白鳥の湖
■プログラム:○
3Tw2は高さがほしいが、GOEプラス。3Sはよかった。スロー3Sは入りの動きが非常に凝っていて見ごたえがあった。2A+2A<+SEQは女性がセカンドでオーバーターン。コレオは岡部さんが指摘していたように、曲想をよく表現していて素敵だった。スロー3Lzは転倒。FCCoSp4は回転が少しずれていたが、GOEプラス。PCoSp4は軸が流れかけたが、足換え後きっちり修正。
エレメンツの入りと出に多くの工夫がなされ、しかもそれがスムーズに行われていて、素晴らしかった。
フリー131.87、総合200.80。現時点で総合1位。

15 Alexa Scimeca-Knierim, DuPage FSC / Christopher Knierim, Broadmoor SC アレクサ・シメカ・クニエリム / クリス・クニエリム
■SP順位:1,得点:71.10
■楽曲:ミュージカル「ゴースト」より
■プログラム:
昨季から継続のプログラム。
4Tw2はたっかい。女性が両足着氷になったが、GOEプラス。スロー3Sはたっかい。3S<<は男性の着氷が乱れ、女性は転倒。3T+2Tの予定が、男性がファーストでダブルに、女性がセカンドでシングルに。スロー3Fは素晴らしい。
このペア最大の課題、ソロジャンプは両方ミスが出てしまったが、他は素晴らしい出来栄え。二人の間に流れる愛と信頼が光り輝いていた。
フリー135.50、総合206.60。総合1位に確定。お通夜のキスクラから歓喜のキスクラへ。


◆総合順位
左から総合順位、名前、国名、SP順位、SP得点、FS順位、FS得点、総合得点の順に記されている。
1 Alexa Scimeca-Knierim, DuPage FSC / Christopher Knierim, Broadmoor SC 1 71.10 1 135.50 206.60
2 Tarah Kayne, Southwest Florida FSC / Danny O'Shea, Southwest Florida FSC 2 68.93 2 131.87 200.80
3 Deanna Stellato-Dudek, Southwest Florida FSC / Nathan Bartholomay, Southwest Florida FSC 3 67.84 3 129.81 197.65
4 Ashley Cain, SC of New York / Timothy LeDuc, Los Angeles FSC 8 60.03 4 127.11 187.14
5 Haven Denney, SC of New York / Brandon Frazier, All Year FSC 4 63.63 5 122.69 186.32
6 Marissa Castelli, SC of Boston / Mervin Tran, SC of Boston 6 60.75 6 121.63 182.38
7 Chelsea Liu, Orange County FSC / Brian Johnson, Detroit SC 5 62.35 9 105.12 167.47
8 Jessica Pfund, Southwest Florida FSC / Joshua Santillan, All Year FSC 7 60.52 10 103.10 163.62
9 Jessica Calalang, DuPage FSC / Zack Sidhu, Las Vegas FSC 12 50.43 7 111.80 162.23
10 Erika Choi Smith, SC of New York / AJ Reiss, Los Angeles FSC 11 50.95 8 108.08 159.03
11 Nica Digerness, Broadmoor SC / Danny Neudecker, Seattle SC 9 53.78 11 100.32 154.10
12 Winter Deardorff, Northern Kentucky SC / Max Settlage, Broadmoor SC 10 51.15 13 94.51 145.66
13 Caitlin Fields, Indiana World Sk Acad FSC / Ernie Utah Stevens, Indiana World Sk Acad FSC 13 45.49 12 96.63 142.12
14 Alexandria Yao, Peninsula SC / Jacob Simon, Skokie Valley SC 15 40.97 14 87.15 128.12
15 Allison Timlen, Columbia FSC (MD) / Justin Highgate-Brutman, St. Clair Shores FSC 14 41.70 15 84.35 126.05


◆総評
アメリカにも素敵で強いペアが増えてきて、何よりである。どうかみなさん解散せず、末長く続けてほしい。

優勝はシメカ&クニエリム。演技後、優勝は無理かと思っていたようで、キスクラでは浮かない顔だったのだが、結果が出たとたん、女性が笑顔→泣き顔に変化する姿に、こちらももらい泣きだった。TESもPCSもトップ!

総合2位は。ケイン&オシェイ。ここ数シーズン怪我で苦しんできたが、よくぞここまで戻してきたなと感動した。とっても魅力的なペアなので、健康で競技に打ち込めるようになれるといいのだが。

3位はステラート=ドゥデク&バーソロメイ。二人とも滑る喜びに満ちていて、好感大。今後の活躍が本当に楽しみだ。

4位はケイン&ルデュク。結成2シーズン目でもうこれだけできているので、長く組んでユニゾンが増したらどう進化していくのか。彼らも今後の活躍が楽しみでならない。

5位はデニー&フレイジャー。昨季のディフェンディングチャンピオンなだけに、この結果は悔しいだろうなぁ…。強みや魅力をたくさん持つペアだけど、今はちょっとそれが出し切れてない感じ。

6位はキャステリ&トラン。男性はアメリカ国籍を取るべく頑張っているらしい。目指すは次の北京オリンピックなのだろう。シャープでスピーディーな滑りの中に、全てのエレメンツがクリーンに入るようになったら、どれだけ素晴らしい演技になるんだろう。それを見られるのを楽しみに待ちたい。


◆代表
◇四大陸
タラ・ケイン / ダニー・オシェイ
ディアナ・ステラート=ドゥデク / ネイサン・バーソロメイ
アシュリー・ケイン / ティモシー・ルデュク

◇平昌オリンピック
アレクサ・シメカ・クニエリム / クリス・クニエリム

◇世界ジュニア
サラ・フェン / TJ・ナイマン
オードリー・ルー / ミーシャ・ミトロファノフ

◇ワールド
アレクサ・シメカ・クニエリム / クリス・クニエリム
タラ・ケイン / ダニー・オシェイ

オリンピックは1枠なので、優勝ペアが、ワールドは2枠なので、上位2組が順当に、四大陸は2~4位の組が派遣される。

世界ジュニアに派遣される2組は、全米ジュニアの1位と2位が順当に選ばれた。2組とも世界ジュニアは初出場になる。
全米ジュニアで優勝したルー&ミトロファノフは、今季、JGPミンスクで5位、JGPバルティック5位。
2位のフェン&ナイマンは、今季、JGPクロアチア8位。その大会で出したPBは125.98(SP:42.42,FS:83.56)だから、全米ジュニアでは155.57(SP:58.37,FS:97.20)と、大幅に得点アップしたんだな~。

テーマ : フィギュアスケート
ジャンル : スポーツ

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