四大陸2018 1日目 女子SP

四大陸選手権2018 リザルト
台湾の台北にて開催。女子SPは、現地時間2018年1月24日(水)に行われた。
動画とJスポーツで全員の演技を見た。特に印象に残った演技について、滑走順に感想を書いている。
Jスポーツの解説は岡崎真さん、実況は小林千鶴さん。
プログラムについて、独断と偏見による、◎、○、△、×、?の五段階評価を付けている。つまり、わたしの勝手な好き嫌いの感想にすぎないので、どうぞ悪しからず。五段階評価の内容は下記の通り。

  • ◎:何度でも見たい。

  • ○:よかった。好き。

  • △:悪くない。まずまず。

  • ×:イマイチ。

  • ?:何とも判断が付きかねる。




●第1グループ
3 Starr ANDREWS スター・アンドリューズ(アメリカ)
■楽曲:Fever performed by Beyonce
■プログラム:△
昨季、全米ジュニア2位、世界ジュニア12位。今季、JGPオーストリア5位、全米6位。初出場。
3T+3Tはファーストがオーバーターン。3Loはステップから直ちに跳んでいる。2Aはよかった。
スピンとステップは全てレベル4。スピンがうまい。回転が速く、最後まで速度が落ちず、軸がぶれず、ポジションが美しく、ポジションチェンジがスムーズ。
体を大きく動かして、曲想をよく表現していた。
全米から間がないので、四大陸は、アメリカの選手にとって、なかなか調整が難しい試合という印象があるが、彼女の場合、ジャンプのミスはあったものの、動きは悪くなさそう。
60.61。PBとほぼ同じ得点。

5 Amy LIN エイミー・リン(台湾)
■楽曲:Snake Women (from "Iris" - Cirque du Soleil) by Danny Elfman
■プログラム:△
昨季、四大陸17位、世界ジュニア21位、ワールド28位。今季、JGPブリスベン15位、JGPエーニャ20位、国内選手権優勝。3年連続3度目の出場。
3Lzは着氷が少しシェイキーだったのと、ステップから直ちに跳んでいなかったように見えた。GOEマイナス。3S+2Tはまずまず。2AはOK。
スピンのレベルは3、3、4。ステップはレベル3。
独創的な振付が散りばめられた、個性的なプログラム。
ここ2シーズン、ジャンプに苦しんでいて、今季も悲しそうな顔ばかり見てきたが、地元開催の四大陸で、見た目ほぼクリーンな演技ができてよかった。選手も嬉しそう。
51.14。


●第2グループ
6 Michelle LONG ミシェル・ロング(カナダ)
■楽曲:Oblivion by Astor Piazzolla
■プログラム:△
昨季、国内選手権9位。今季、国内選手権7位。初出場。
お、雰囲気のある美人さん。
3F+2Tはファーストでバランスを崩した。3Loもバランスを崩した。2Aは流れが良かった。
スピンのレベルは2、3、2。最後のFCSp2は、軸がぶれてトラベリングし、回転がゆっくりになり、GOEマイナス。ステップはレベル2。女性ボーカルの緩急をよく表現していた。
冒頭の表情から作りこんで、プログラムの世界観をどしどしと紡ぎ出していた。
49.77でPB更新。

7 Hanul KIM ハヌル・キム(韓国)
■楽曲:The Piano (soundtrack)
■プログラム:△
昨季、JGPチェコ5位、国内選手権8位。今季、国内選手権4位。初出場。
3Lz+3Tはよかった。3Loは直ちに跳んでいなかったからか、加点なし。2Aはよかった。
スピンは全てレベル4。ステップはレベル3。
演技後、ガッツポーズ!
軽快にジャンプをポンポン下りていた。小柄なこともあって、動きがジュニアっぽく見えるところもあるけど、所作が端正になったと思う。
61.15でPB更新。

9 Alicia PINEAULT アリシア・ピノー(カナダ)
■楽曲:Back to Black by Amy Winehouse
■プログラム:△
昨季、JGPチェコ10位、国内選手権7位。今季、国内選手権8位。初出場。
3T+3Tはお手つき。3Loは転倒。2AはOK。
スピンのレベルは2、3、3。ステップはレベル4。
動きがちょっと重そうで、限定的な印象を受けるのだが、ステップシークエンスは曲想をよく表現していて、なかなか見ごたえがあった。
51.53。

10 Chloe ING クロエ・イング(シンガポール)
■楽曲:Can't Help Falling in Love by H. Peretti, L. Creatore, G.D. Weiss
■プログラム:○
昨季、国内選手権2位、四大陸20位、世界ジュニア34位。今季、JGPバルティック14位。2年連続2度目の出場。
昨季から継続のプログラム。
3S<はステップアウト。3Lo<<+2Tは、ファーストがオーバーターン。2Aはよかった。
スピンのレベルは2、4、3。レベルは取りこぼしているが、質はいいと思う。ステップはレベル3。
何とも言えない素敵な表情で滑っていた。音楽表現とボディームーブメントにうっとりする…(ため息)。特に腕と手指の動きがやわらかくしなやかで美しい。音の緩急をみごとに表現していた。
45.30。

11 Aiza MAMBEKOVA アイーザ・マムベコワ(カザフスタン)
■楽曲:Amanama by DJ Antoine ft. Timati
Hourshaker Radio Edit
■プログラム:○
昨季、国内選手権2位、世界ジュニア31位。初出場。
3S<+2Tはファーストがオーバーターン。3T<<は途中で回転がほどけてしまい、両足着氷。2A<<は跳ぶ前につまづきがあったせいか、転倒。
スピンのレベルは4、3、3。ステップはレベル2。
音のとり方やボディームーブメントが素敵。つなぎにいろいろステップが入っているので、ジャンプがきれいに下りられれば、GOE加点がもらえそう。
回転不足を複数とられて得点は伸びなかったけど、さらに美しく洗練されたスケーターになっていて嬉しい。
36.47。


●第3グループ
12 Kailani CRAINE カイラニ・クレイン(オーストラリア)
■楽曲:Dream a Little Dream of Me performed by Ella Fitzgerald
One Day (Swingrowers Remix) performed by Caro Emerald
■プログラム:△
昨季、国内選手権優勝、四大陸16位、ワールド24位。今季、ネーベルホルン杯優勝でオリンピック出場枠獲得、GPカナダ10位、国内選手権優勝。4年連続4度目の出場。
昨季から継続のプログラム。
3Fは!が。ステップから直ちに跳んでいないと見なされたのか、GOEマイナス。3Lo<+3Lo<<は転倒。2Aタノはよかった。
スピンのレベルは4、3、3。ステップはレベル2。
転倒しても笑顔のまま立ち上がる姿に感心した。とても表情豊かに滑っていて、チャーミング☆
50.79。

13 Angela WANG アンジェラ・ワン(アメリカ)
■楽曲:Somewhere Over the Rainbow by E.Y. Warburg, Harold Arlen
■プログラム:○
昨季、全米7位。今季、全米7位。初出場。
昨季から継続のプログラム。
3F+3Tは余裕。2AはOK。3Loタノの予定がダブルになり、ノーバリュー。
スピンとステップは全てレベル4。
動きがクリアーできれい。本当に上手になったなぁ。
58.97。3Loがクリーンに入ってれば、ぜったいPB更新だったのに~。

14 Xiangning LI シャンニン・リー(中国)
■楽曲:Nuovo Cinema Paradiso
■プログラム:○
昨季、国内選手権2位、四大陸13位、世界ジュニア11位、ワールド14位。今季、GP中国8位、GPアメリカ10位、国内選手権優勝。2年連続2度目の出場。
3F+2TはOK。3Lzはステップから直ちに跳んでいないと見なされたのか、GOEマイナス。2AはOK。
スピンのレベルは4、3、2。得意と思われるエレメンツなだけに、レベルの取りこぼしがもったいない。ステップはレベル2。
体の使い方がきれいなったなぁ。フリーレッグや腕、手指の先まで美しい。
今季は3+3を入れずに完成度勝負でいくようだ。
57.01。

15 Soyoun PARK ソヨン・パク(韓国)
■楽曲:Black Swan by Petr I. Tchaikovski, arranged by Clint Mansell
■プログラム:△
昨季、国内選手権2位、四大陸14位。今季、怪我のため、国内選手権を欠場。アメリカ生まれのアメリカ育ち。練習拠点もアメリカ。6年連続6度目の出場。
3Lo+2Tはまずまず。3Lzの予定がシングルになり、ノーバリュー。2Aはよかった。
スピンは全てレベル4。ステップはレベル3。
2Aの着氷後すぐにステップシークエンスに入るのだが、そこで曲想が激しくなるのと同時に彼女の勢いも増すのがかっこいい。ドラマティックな曲想をよく表現しており、胸に迫るものがあった。
キスクラにいるピーター・ケイン先生を見て、岡崎さんが話してくれたのだが、彼はユーロでペアのスペシャリストをしていたので、競技終了後、すぐに四大陸に向かわなければならなかったそうだ。うっわー、めっちゃ激務!! 本当にお疲れ様です。
53.05でSB更新。

16 Brooklee HAN ブルックリー・ハン(オーストラリア)
■楽曲:I Dreamed A Dream (from "Les Miserables") by Claude-Michel Schoenberg
■プログラム:○
昨季、国内選手権2位、四大陸14位。今季、怪我のため、国内選手権を欠場。アメリカ生まれのアメリカ育ち。練習拠点もアメリカ。6年連続6度目の出場。
3Lo+2Tはまずまず。3Lzの予定がシングルになり、ノーバリュー。2Aはよかった。
スピンは全てレベル4。ステップはレベル3。
2Aの着氷後すぐにステップシークエンスに入るのだが、そこで曲想が激しくなるのと同時に彼女の勢いも増すのがかっこいい。ドラマティックな曲想をよく表現しており、胸に迫るものがあった。
キスクラにいるピーター・ケイン先生を見て、岡崎さん(ユーロで女子のアシスタント・テクニカル・スペシャリストを務めた)が話してくれたのだが、ピーター先生はユーロでペアのスペシャリストをしていたので、競技終了後、すぐに四大陸に向かわなければならなかったそうだ。うっわー、めっちゃ激務!! 本当にお疲れ様です。
52.29。

17 Alaine CHARTRAND アレーヌ・シャルトラン(カナダ)
■楽曲:Libertango by Astor Piazzolla
■プログラム:○
昨季、国内選手権3位、四大陸11位。今季、GPカナダ及びNHK杯11位、国内選手権4位。5年連続5度目の出場。
3Lz+3T<はきれいに下りたように見えたのだが。3Loはまずまず。2AはOK。
スピンのレベルは3、2、4。ステップはレベル3。
このプログラム、彼女の強みを存分に生かしていて、音のとり方や所作が超かっこいい。来季も継続しないかな~。滑りこんだら、もっともっと素敵になりそう!
59.86でSB更新。


●第4グループ
18 Mai MIHARA 三原 舞依(日本)
■楽曲:Libertango by Astor Piazzolla
■プログラム:△
昨季、GPアメリカ3位、全日本3位、四大陸優勝、ワールド5位。今季、GP中国及びGPフランス4位、全日本5位。2年連続2度目の出場。
振付はブノワ・リショー。
前髪を切り、目のすぐ上あたりまでの長さに。
3Lz+3Tと2Aはよかった。3Fは!が。質が良かったからか、GOEプラス。
スピンは全てレベル4。ステップはレベル3。強い音の表現がもっとほしい。
演技後、ガッツポーズ!
今季ベストのSPだった。選手もとっても嬉しそう!
69.84でSB更新。

19 Kaori SAKAMOTO 坂本 花織(日本)
■楽曲:Moonlight Sonata by Ludwig van Beethoven
■プログラム:○
昨季、全日本ジュニア優勝、全日本7位、JGPファイナル3位、世界ジュニア3位。今季、GPロステレ5位、GPアメリカ2位、全日本2位。初出場。
振付はブノワ・リショー。
3F+3T、3Lo、2Aと、すべてクリーンに着氷。
スピンは全てレベル4。最後のCCoSp4は、ピアノの音の奔流とスピンの回転とポジションチェンジがバッチリはまっていた。ステップはレベル3。
前からスケートのスピードがあったけど、最近は一蹴りが伸びるようになったと思う。今回は特に連続ジャンプと3Loの間のつなぎでぐいんぐい~んと伸びていた。
71.34でPB更新。

20 Mariah BELL マライア・ベル(アメリカ)
■楽曲:Roxie (Chicago soundtrack) by John Kander and Fred Ebb, performed by Renee Zellweger
All That Jazz (Chicago soundtrack) by John Kander, Fred Ebb
■プログラム:○
昨季、GPアメリカ2位、全米3位、四大陸6位、ワールド12位。今季、GPロステレ6位、NHK杯9位、全米5位。2年連続2度目の出場。
3Lz+3Tは転倒。3Fはまずまず。2Aはよかった。
スピンとステップは全てレベル4。
音楽に乗って踊る踊る。キュートでコケティッシュな演技に魅了された。
あら、キスクラにラファエル先生がいない。本大会には帯同していないのか。オリンピック間近だもんな~。アメリカに残って、ネイサンとアダムの練習を見ているのだろう。
62.90。

21 Elizabet TURSYNBAEVA エリザベート・トゥルシンバエワ(カザフスタン)
■楽曲:Carmen Fantasie by Georges Bizet performed by David Garrett
■プログラム:△
昨季、国内選手権四連覇、四大陸8位、ワールド9位。今季、GPロステレ8位、GPフランス5位。
千鶴さんによると、一か月以上前からヒップの怪我で、あまり練習ができていないらしい。平昌オリンピックが迫っているのに!! なんてことだ!!
振付はデイヴィッド・ウィルソン。
3Loはステップから直ちに跳んでいないように見えたが、GOEプラス。3S+3T<<はバランスを崩した。2Aはよかった。
スピンのレベルは3、2、4。ステップはレベル2。
ジャンプにミスはあったが、体はよく動いていたし、音もよくとらえていたと思う。
キスクラにはお母さんだけ。オーサーはユーロのハビに帯同してたもんね。
56.52。

22 Satoko MIYAHARA 宮原 知子(日本)
■楽曲:Memoirs of a Geisha (soundtrack) by John Williams
■プログラム:○
昨季、GPファイナル2位、股関節の怪我のため四大陸とワールドを欠場。今季、NHK杯5位、GPアメリカ優勝、GPファイナル5位、全日本四連覇。2年ぶり4度目の出場。
3Lz<+3Tはきれいに下りたように見えたのだが。3Loと2Aはよかった。
スピンとステップは全てレベル4。
たおやかだが、芯に一本筋が通っていて強い。そういう演技だった。
ステップ序盤の流し目が、カメラワークのせいで見られなかった…。背中側から撮るんだもん! ばかー!
71.74。

23 Dabin CHOI ダビン・チェ(韓国)
■楽曲:Papa Can You Hear Me
■プログラム:
昨季、国内選手権4位、四大陸5位、ワールド10位。今季、GP中国9位、国内選手権2位。3年連続3度目の出場。
3Lz+3TはOK。3Fはステップから直ちに跳んでいないと見なされたのか、GOEマイナス。2AはOK。
スピンのレベルは4、3、4。ステップはレベル3。
切ない弦の調べを情感たっぷりに演じていた。
62.30でSB更新。PBとほぼ同じ得点が出た。


◆SP順位
左から順位、名前、国名、得点の順に記されている。
1 Satoko MIYAHARA JPN 71.74
2 Kaori SAKAMOTO JPN 71.34
3 Mai MIHARA JPN 69.84
4 Mariah BELL USA 62.90
5 Dabin CHOI KOR 62.30
6 Hanul KIM KOR 61.15
7 Starr ANDREWS USA 60.61
8 Alaine CHARTRAND CAN 59.86
9 Angela WANG USA 58.97
10 Xiangning LI CHN 57.01
11 Elizabet TURSYNBAEVA KAZ 56.52
12 Soyoun PARK KOR 53.05 12
13 Brooklee HAN AUS 52.29
14 Alicia PINEAULT CAN 51.53
15 Amy LIN TPE 51.14
16 Kailani CRAINE AUS 50.79
17 Michelle LONG CAN 49.77
18 Ziquan ZHAO CHN 48.78
19 Chloe ING SGP 45.30
20 Aiza MAMBEKOVA KAZ 36.47
21 Joanna SO HKG 35.51
22 Natalie SANGKAGALO THA 33.50
23 Thita LAMSAM THA 28.26


◆総評
SP1位は宮原さん。PCSはぶっちぎってトップ。この出場メンバーの中では、ちょっと滑りが別格だな~と感じた。

2位は花織ちゃん。TESはトップ。PCSは、僅差で三原さんより下の3位。ユーロ女子のトップ勢の演技を見たばかりだからか、彼女の腕と手指の動かし方が、体操してるみたいな印象を受けた。本人比ではめっちゃ進歩してるんだけどね。

3位は三原さん。ようやくほぼクリーンなショートが見られた!! 嬉しい!! ただ、このプログラム、やっぱ彼女には合ってないんじゃないかな~と思う。とはいえ彼女の年齢を考えると、いろんなジャンルの音楽に挑戦することはだいじだから、この挑戦が間違いだと言う気はまったくないけども。

北米のオリンピック代表は、本大会に派遣されておらず、アシュリーも出場を辞退したので、日本の選手の表彰台独占も十分あり得るな~と思っていたが、その予想通り、SPを終えて、トップから宮原、坂本、三原の順に並んでいる。FSでもこのまま実力を発揮できますように。

テーマ : フィギュアスケート
ジャンル : スポーツ

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