四大陸2018 3日目 女子FS

四大陸選手権2018 リザルト
台湾の台北にて開催。女子FSは、現地時間2018年1月26日(金)に行われた。
動画とJスポーツの放送で全員の演技を見た。特に印象に残った演技について、滑走順に感想を書いている。
Jスポーツの解説は岡崎真さん、実況は小林千鶴さん。
プログラムについて、独断と偏見による、◎、○、△、×、?の五段階評価を付けている。つまり、わたしの勝手な好き嫌いの感想にすぎないので、どうぞ悪しからず。五段階評価の内容は下記の通り。

  • ◎:何度でも見たい。

  • ○:よかった。好き。

  • △:悪くない。まずまず。

  • ×:イマイチ。

  • ?:何とも判断が付きかねる。




●第2グループ
6 Brooklee HAN ブルックリー・ハン(オーストラリア)
■SP順位:13,得点:52.29
■楽曲:Por Una Cabeza by Carlos Gardel and Alfredo Le Pera
■プログラム:○
3Loは転倒。3T<<はお手つき。3T<+2Tはファーストがオーバーターン。
スピンとステップは全てレベル4。
力強くかっこいい大人のタンゴだった。ほんとに素敵なスケーターになったなぁ!
フリー98.36、総合150.65。

7 Alicia PINEAULT アリシア・ピノー(カナダ)
■SP順位:14,得点:51.53
■楽曲:Mon coeur s'ouvre a ta voix (from "Samson et Delilah") by Camille Saint-Saens
■プログラム:△
昨季から継続のプログラム。
3Lzはお手つき。3F<は!がつき、こらえた。2A+3Tは少しバランスを崩した。3S<+2Tはファーストでこらえた。3Tの予定がダブルになり、3つ目の2Tになってしまい、ノーバリュー。
スピンのレベルは2、4、4。ステップはレベル2。コレオは、張りのある動きで、情熱的に演じていた。
彼女の柔軟性を生かし、つなぎにいろんな動きを入れ、なかなか凝ったプログラムという印象を受けた。
目線が下を向いていることが多いので、上を向いて演じられるようになると、もっと人に訴えかける演技になるのではなかろうか。
フリー101.28、総合152.81で、どちらもPB更新。

10 Kailani CRAINE カイラニ・クレイン(オーストラリア)
■SP順位:16,得点:50.79
■楽曲:Moulin Rouge (soundtrack)
■プログラム:△
衣装がゴージャス。キラキラとまばゆい。
3Lzは2本ともeが。3F<<はきれいに流れなかった。他のジャンプに回転不足がいくつか見られた。
スピンのレベルは4、2、3。ステップはレベル2。
姿勢や足のラインがもそっとどうにかなると、ぐっと見栄えがよくなりそう。一蹴りの伸びも欲しい。
フリー90.25、総合141.04。

11 Michelle LONG ミシェル・ロング(カナダ)
■SP順位:17,得点:49.77
■楽曲:Nessun Dorma (from "Turandot") by Giacomo Puccini
■プログラム:○
衣装が奇抜! 映画「マトリックス」でこんなんよう見たな~というモザイクデザインの衣装。
2Aは少しバランスを崩した。2本目の3Fはお手つき。他のジャンプにも回転不足がいくつか見られた。
スピンのレベルは2、3、3。ステップはレベル3。
演技後、感極まって喜んでいる。
これまで積み重ねてきた経験が現れた、大人の滑り。女性ボーカルの緩急をよく表現しており、ミスはいろいろあったが、心に訴えかけるものがある演技だった。
フリー97.73、総合147.50で、どちらもPB更新。


●第3グループ
12 Elizabet TURSYNBAEVA エリザベート・トゥルシンバエワ(カザフスタン)
■SP順位:11,得点:56.52
■楽曲:The Prayer performed by Celine Dion, Andrea Boccelli
■プログラム:△
ジャンプでは、着氷の乱れが多く、回転不足もいくつかあり、予定通りに下りられたジャンプが、2A1本だけと思われる。連続ジャンプは1つしか入らなかった。
スピンのレベルは4、3、3。ステップはレベル3。
ヒップの怪我の影響で、ジャンプやスピンに精彩を欠いたが、ボディームーブメントや音楽表現は素敵に仕上がっていた。平昌には、少しでも良い状態で臨めますように!(祈念)
フリー99.67、総合156.19。

13 Xiangning LI シャンニン・リー(中国)
■SP順位:10,得点:57.01
■楽曲:Raymonda by Alexander Glazunov
■プログラム:△
岡崎さんが指摘していた通り、SPと比べると、ジャンプのキレを欠いており、3つのジャンプに<が刺さった。
スピンは全てレベル3。ステップはレベル2。
調子があまり良くなかったのかなぁ。ジャンプもだが、スピンも彼女にしてはイマイチの出来栄えで、レベル4を1つも取れなかった。
フリー103.39、総合160.40。

14 Soyoun PARK ソヨン・パク(韓国)
■SP順位:12,得点:53.05
■楽曲:Aranjuez, Mon Amour by Joaquin Rodrigo performed by Nana Mouskouri
Concerto de Aranjuez II performed by Julian Bream
■プログラム:△
昨季から継続のプログラム。
ジャンプに回転不足や抜けがいくつか見られた。
スピンとステップは全てレベル4。
NHK杯のときと比べると、だいぶ復調してきた。やわらかく、しなやかに体を動かして、曲想をよく表現できていたと思う。
フリー106.43、総合159.48で、どちらもSB更新。

15 Starr ANDREWS スター・アンドリューズ(アメリカ)
■SP順位:7,得点:60.61
■楽曲:One Moment in Time performed by Whitney Houston and Starr Andrews
■プログラム:△
3T+3Tタノ<は転倒。3Loはステップアウト。他のジャンプはクリーンに着氷。
スピンとステップは全てレベル4。
ちょっと淡白な印象を受けたが、よく滑っていたし、体もよく動いていたと思う。
千鶴さんによると、全米に向けて、昨年12月28日に自身の歌声を録音したそうなので、JGPオーストリアではホイットニー・ヒューストンの歌を使ってたんだな~。
フリー112.04、総合172.65で、どちらもPB更新。

16 Angela WANG アンジェラ・ワン(アメリカ)
■SP順位:9,得点:58.97
■楽曲:Experience by Ludovico Einaudi
Circles by Ludovico Einaudi
■プログラム:△
3F<は転倒。他のジャンプにも回転不足や抜け、着氷の乱れがいくつか見られた。連続ジャンプが2つしか入らず。
スピンとステップは全てレベル4。
スケーティングと音楽表現は素敵だったんだけど、ジャンプがなぁ…(ため息)。予定通り下りられたのが、2A1本だけだった。
フリー102.07、総合161.04。

17 Alaine CHARTRAND アレーヌ・シャルトラン(カナダ)
■SP順位:8,得点:59.86
■楽曲:Sunset Boulevard by Andrew Lloyd Webber
■プログラム:△
3F<はeが。3Loは転倒。他のジャンプに回転不足がいくつか見られた。
スピンは全てレベル4。ステップはレベル3。
冒頭の3Lz+3Tがきれいに決まってよかった~。久々の成功ではなかろうか。<が刺さったジャンプが4つあったものの、ここ2シーズン見てきた中では比較的ジャンプをまとめられた方だと思う。スケーティングと音楽表現は力強くかっこいい選手なので、ジャンプの調子をとり戻してほしい!
フリー112.55、総合172.41で、どちらもSB更新。

第3グループが終わった時点で、トップはスター・アンドリューズ(アメリカ)。


●第4グループ
18 Mariah BELL マライア・ベル(アメリカ)
■SP順位:4,得点:62.90
■楽曲:West Side Story by Leonard Bernstein
■プログラム:△
3Loの予定がシングルに。3Fはバランスを崩した。
スピンとステップは全てレベル4。
岡崎さんが指摘していたように、終盤のスピン2つにハイライトを持ってきて、最後、大いに盛り上がってフィニッシュ! という爽快感抜群のプログラムなのだが、特に最後のLSp4は、回転が音楽に合っていて気持ちよかった。
フリー122.94、総合185.84。現時点で総合1位。

19 Hanul KIM ハヌル・キム(韓国)
■SP順位:6,得点:61.15
■楽曲:Mamma Mia (soundtrack)
■プログラム:△
3Lz+3Tの予定がファーストがシングルになり、単発に。3F+2T+2Loはフリップに!がつき、GOEマイナス。2A+3T<は着氷が乱れた。リカバリーして、連続ジャンプは3つ入れてきた。
スピンは全てレベル4。ステップはレベル3。
成功したジャンプは軽快にポンポン下りていたし、よく滑っていたし、曲想もよく表現していたと思うのだが、ちょっと一本調子な印象を受けた。終盤、ボーカルが盛り上がるところで、もう一息盛り上げてほしい。
フリー111.95、総合173で、どちらもPB更新。現時点で総合2位。

20 Dabin CHOI ダビン・チェ(韓国)
■SP順位:5,得点:62.30
■楽曲:Doctor Zhivago (soundtrack) by Maurice Jarre
■プログラム:△
昨季のプログラムに戻した。
3Lz+3Tはルッツに!がついたが、GOEプラス。
スピンのレベルは3、4、3。ステップはレベル3。
見た目ノーミスの演技だった。壮大な曲想に乗って、ゆったり大きくのびやかに動けていたと思う。
フリー127.93、総合190.23で、どちらもSB更新。どちらもPBとほぼ同じ得点が出た。現時点で総合1位。

21 Kaori SAKAMOTO 坂本 花織(日本)
■SP順位:2,得点:71.34
■楽曲:Amelie (soundtrack) by Yann Tiersen
■プログラム:△
ジャンプは全てクリーンに着氷。流れの中で跳んでいて、安心して見ていられた。
スピンのレベルは3、3V、4。GOEで減点されるほどではないが、少し隙がある感じ。レベルも取りこぼしてしまった。
ステップはレベル4。全日本までは、マイムで何をやっているのかよく分からなかったのだが、今回は玉投げする姿が見えた。
演技後、力強くガッツポーズ。
フリー142.87、総合214.21で、どちらもPB更新。現時点で総合1位。

22 Mai MIHARA 三原 舞依(日本)
■SP順位:3,得点:69.84
■楽曲:Carlotta (from "The Mission" soundtrack) by Ennio Morricone
Gabriel's Oboe (Whispers in a Dream) by Ennio Morricone performed by Hayley Westenra
Vita Nostra (from "The Mission" soundtrack) by Ennio Morricone
■プログラム:△
3Fに!がついたが、GOEプラス。3Lz<+2T+2Loはきれいに下りたように見えたのだが。
スピンは全てレベル4。ステップはレベル3。
演技後、ガッツポーズ。
見た目ノーミスの演技だった。プログラムの流れが全く滞ることなく、どこまでも流れていく…ああ…氷上に舞い降りた天使のよう…。
得点が出る前、キスクラの舞依ちゃんとグリーンルームの花織ちゃんがキャッキャと手を振り合う場面は、マジで悶えた…。なんなの、このかわいい人たち…この世のものとは思えないわ(///)。
フリー140.73、総合210.57で、どちらもSB更新。現時点で総合2位。

23 Satoko MIYAHARA 宮原 知子(日本)
■SP順位:1,得点:71.74
■楽曲:Madame Butterfly Act 3 by Giacomo Puccini
Goro's Entrance (Madame Butterfly Act 2) by Giacomo Puccini
Butterfly Bids Her Child Farewell (Madame Butterfly Act 2) by Giacomo Puccini
Prelude
■プログラム:○
3Lz+3T<は軸が斜めに。3Lz<+2T+2Loタノは、ファーストの高さがなかったか。3Sは転倒。
スピンとステップは全てレベル4。
ジャンプやスピンを見るに、本調子ではないのかな~と感じたが、隅々まで手入れが行き届いて、整理整頓された家にいるみたいな気持ちになった。すごく居心地が良くて、安心できるみたいな。
フリー135.28、総合207.02。総合3位に確定。


◆総合順位
左から総合順位、名前、国名、得点、SP順位、FS順位の順に記されている。
1 Kaori SAKAMOTO JPN 214.21 2 1
2 Mai MIHARA JPN 210.57 3 2
3 Satoko MIYAHARA JPN 207.02 1 3
4 Dabin CHOI KOR 190.23 5 4
5 Mariah BELL USA 185.84 4 5
6 Hanul KIM KOR 173.10 6 8
7 Starr ANDREWS USA 172.65 7 7
8 Alaine CHARTRAND CAN 172.41 8 6
9 Angela WANG USA 161.04 9 11
10 Xiangning LI CHN 160.40 10 10
11 Soyoun PARK KOR 159.48 12 9
12 Elizabet TURSYNBAEVA KAZ 156.19 11 13
13 Alicia PINEAULT CAN 152.81 14 12
14 Brooklee HAN AUS 150.65 13 14
15 Michelle LONG CAN 147.50 17 15
16 Kailani CRAINE AUS 141.04 16 16
17 Ziquan ZHAO CHN 139.01 18 17
18 Amy LIN TPE 137.40 15 18
19 Chloe ING SGP 129.70 19 20
20 Aiza MAMBEKOVA KAZ 121.00 20 19
21 Joanna SO HKG 107.69 21 21
22 Natalie SANGKAGALO THA 93.61 22 22
23 Thita LAMSAM THA 79.33 23 23


◆総評
日本の3選手による表彰台独占、おめでとう!!

優勝は花織ちゃん。シニアのチャンピオンシップ、初出場にして初優勝おめでとう!! GPアメリカからの快進撃がどんどん勢いを増していている。この勢いのまま、平昌まで恐れ知らずに突っ走ってほしい。

総合2位は舞依ちゃん。ジャッジスコアを見ると、!や<があったものの、FSで見た目ノーミスの演技ができて、本当に良かった。PCSは、宮原さんに次いで2位。僅差ではあるが、花織ちゃんより上。

3位は宮原さん。PCSはトップ。めずらしくジャンプで転倒したけど、そういうときもあるさ、人間だもの。FSの後のコメントを読むと、メンタルの問題のようなので、オリンピックでは、強い気持ちで臨めますように。

4位のダビンと6位のハヌルは、母国開催の五輪に向け、順調に調整ができているようで何よりだ。

アメリカ選手はオリンピック代表が派遣されなかったので、いわばBチームの出場だったわけだが、それでも3選手とも、スピンとステップは全てレベル4獲得。さすがの技術力である。

テーマ : フィギュアスケート
ジャンル : スポーツ

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