FC2ブログ

ロシア選手権2018 男子

ロシア選手権2018 リザルト
ロシアのサンクトペテルブルクにて開催。
Jスポーツの放送で上位の選手の演技を見た。特に印象に残った演技について、滑走順に感想を書いている。
解説は小塚崇彦さん、実況は小林千鶴さん。
名前の日本語表記で、自信がないものには、?を付けている。

プログラムについて、独断と偏見による、◎、○、△、×、?の五段階評価を付けている。つまり、わたしの勝手な好き嫌いの感想にすぎないので、どうぞ悪しからず。五段階評価の内容は下記の通り。

  • ◎:何度でも見たい。

  • ○:よかった。好き。

  • △:悪くない。まずまず。

  • ×:イマイチ。

  • ?:何とも判断が付きかねる。




◇SP
男子SPは、本大会1日目、現地時間2017年12月21日(木)に行われた。

●第1グループ

2 Dmitri ALIEV S/K ドミトリー・アリエフ
■楽曲:Masquerade Waltz by Aram Khatchaturian
■プログラム:○
4年連続4度目の出場の18歳。昨季、JGPファイナル優勝、国内選手権5位、世界ジュニア2位。
4Tはよかった。3AはOK。3Lz+3Tはよかった。
スピンのレベルは3、4、4。ステップはレベル4。
のびのび~るスケーティングを堪能した。
91.95。

3 Sergei VORONOV MOS セルゲイ・ヴォロノフ
■楽曲:Adios Nonino by Astor Piazzolla
■プログラム:○
14年連続14回目の出場。昨季7位。
4T+2Tはよかった。3LzはOK。ステップから直ちに跳んでいなかったからだと思うが、-2を出したジャッジがいる。3Aはよかった。
スピンは全てレベル4。ステップはレベル3。
4+3が入らず、残念だったが、ジャンプの調子は良さそう。動きもキレがある。
90.23

6 Vladimir SAMOILOV MOS ウラジミール・サモイロフ
■楽曲:What a Wonderful World performed by Louis Armstrong
■プログラム:△
2年連続2度目の出場の18歳。昨季17位。コーチはプルさん。
4Sはよかった。3AはOK。3F+3Tはよかった。
スピンは全てレベル4。柔軟性を生かしたポジションが見られた。ステップはレベル2。
癖のある男性ボーカルなのだが、音をよくとらえて演じていたと思う。
85.10。


●第2グループ

9 Alexander SAMARIN MOS アレクサンドル・サマリン
■楽曲:Moonlight Sonata performed by E.S. Posthumus
I'm No Angel (cover of Beethoven's Moonlight Sonata) by Era
■プログラム:△
昨季、国内選手権2位、ユーロ8位、世界ジュニア3位。
4Lz+3Tと4Tはよかった。3Aは素晴らしい。
スピンのレベルは4、3、4。ステップはレベル2。
ジャンプが全てクリーンに決まるか否かでここまで演技の印象が変わる選手も珍しい(苦笑)。姿勢まで良くなるもんなぁ。ジャンプにミスがあっても、これだけできるようになれば言うことないんだけど。
103.11。おお~、国内選手権とはいえ、100点超え!

11 Andrei LAZUKIN S/S アンドレイ・ラズーキン
■楽曲:Malaguena (from "Once Upon a Time in Mexico" soundtrack)
■プログラム:△
5年連続5度目の出場の20歳。昨季4位。
4T+3Tはよかった。3Aと3FはOK。
スピンのレベルは3、4、3。レベルの取りこぼしがもったいない。スピンが得意そうに見えるのだが。ステップはレベル2。
音をよくとらえていたと思う。動きに力強さとキレを感じた。
85.47。


●第3グループ

13 Alexey EROKHOV MOS アレクセイ・エロホフ
■楽曲:Lighthouse by Patrick Watson
■プログラム:△
2年連続2度目の出場。昨季10位。
3Aはよかった。4T+2TはOK。3Lzは、ステップをたくさん踏んでから直ちに跳んでいたのだが、!がついてしまった。
スピンのレベルは4、3、4。CCSp3は軸が少しぶれ、回転がゆっくりに。ステップはレベル3。
フィニッシュした後、次の選手の曲が流れてしまった。
おお~、彼も後半にクワドを入れられるようになったか~。JGPファイナルは調子が悪そうだったので、心配していたのだが、回復したみたいでほっとした。
80.38。

14 Mikhail KOLYADA SPB ミハイル・コリヤダ
■楽曲:Piano Concerto No. 23 in A Major by Wolfgang Amadeus Mozart
Tango
■プログラム:○
昨季優勝。22歳。生まれも練習拠点もサンクトペテルブルク。
4Lzはステップアウトし、お手つき。4T+3Tは素晴らしい。3Aは手をついた。
スピンとステップは全てレベル4。
…何と言えばいいのか。体の動きやライン、ポジション、スケーティング、音楽表現など、ありとあらゆる面で、他の選手とレベルが違う感じ。ジャンプのミスがあっても揺るぎないんだよね。すごいわ~。
101.62。

18 Artur DMITRIEV MOS アルトゥール・ドミトリエフ
■楽曲:Maybe I Maybe You by Scorpions
■プログラム:△
8度目の出場の25歳。サンクトペテルブルク出身。
4T+3TはOK。4F<<は転倒。3Aはよかった。
スピンのレベルは3、4、4。ステップはレベル3。
今季、彼の演技を見るのはこれが初めてだと思うのだが、うまくなったな~と驚かされた。今まではちょっと粗さを感じることがあったんだけど、このSPは、ワイルドでありながらもなめらかに動けていて、曲想をよく表現していた。
83.66。


◆SP順位

左から順位、名前、所属名、得点の順に記されている。

1 Alexander SAMARIN MOS 103.11
2 Mikhail KOLYADA SPB 101.62
3 Dmitri ALIEV S/K 91.95
4 Sergei VORONOV MOS 90.23
5 Andrei LAZUKIN S/S 85.47
6 Vladimir SAMOILOV MOS 85.10
7 Artur DMITRIEV MOS 83.66
8 Alexey EROKHOV MOS 80.38
9 Roman SAVOSIN MOS 77.79
10 Artem LEZHEEV S/K 77.18
11 Makar IGNATOV SPB 75.81
12 Konstantin MILIUKOV MOR 70.13
13 Anton SHULEPOV SPB 69.99
14 Egor MURASHOV MOS 69.27
15 Alexander PETROV SPB 65.08
16 Maxim KOVTUN M/S 64.72
17 Murad KURBANOV MOS 61.41
18 Andrei ZUBER LEN 50.34


◇FS
男子FSは、本大会2日目、現地時間2017年12月22日(金)に行われた。
怪我のためにコフトゥンとペトロフが棄権。一日も早く良くなりますように!

●第2グループ

9 Alexey EROKHOV MOS アレクセイ・エロホフ(ロシア)
■SP順位:8,得点:80.38
■楽曲:Piano Concerto No. 2 by Sergei Rachmaninov
■プログラム:△
4T+3Tはよかった。4Sと後半の4Tは転倒。3Lzは2本とも!が、3Fにも!がついた。他のジャンプにも回転不足や着氷の乱れがいくつかあった。
スピンのレベルは3、4、2V。3つ目のFCCoSp2Vは、少しバランスを崩した。ステップはレベル3。
終盤のステップシークエンスやコレオで疲れが見えた。
フリー150.21、総合230.59。…げ、タイムバイオレーションとられてる。もったいない!

10 Artur DMITRIEV MOS アルトゥール・ドミトリエフ
■SP順位:7,得点:83.66
■楽曲:La Coronacion, Manuela by Globus
■プログラム:△
4Tはバランスを崩した。4F<<は転倒。後半の4T+2Tはファーストでこらえた。他にも回転不足やこらえるジャンプが多く見られた。
スピンのレベルは4、3、3V。最後のCCoSp3Vは軸が少しぶれた。ステップはレベル2。
着氷がすーっと流れるジャンプがなかったが、スケーティングが伸びるようになったし、フリーレッグがきれいになったのではなかろうか。しっとりした表現もできるようになって、表現の幅が広がったように感じる。
お、キスクラにお父さん(ペアでオリンピック優勝2回)がいる。
フリー154.85、総合238.51。

第2グループが終わった時点で、トップはアルトゥール・ドミトリエフ。


●第3グループ

11 Andrei LAZUKIN S/S アンドレイ・ラズーキン
■SP順位:5,得点:85.47
■楽曲:Masquerade by Aram Khatchaturian
■プログラム:△
4Tと3A2本は両足着氷。連続ジャンプは2つしか入らず。
スピンのレベルは3、2、4。ステップはレベル2。う~ん、彼はレベル取りこぼしマンなのか。レベルをとる力はありそうなんだけどな~。意識の問題?
「仮面舞踏会」だけで4分半滑りきる難しさを改めて感じた。原曲至上主義的傾向の強い、このわたしが、中盤にズンチャカビートとかテクノアレンジとか入れればいいのにと思うほど(苦笑)。
フリー145.47、総合230.94。現時点で総合2位。

12 Vladimir SAMOILOV MOS ウラジミール・サモイロフ
■SP順位:6,得点:85.10
■楽曲:Caruso performed by Julio Iglesias
■プログラム:△
冒頭の4Sと3Aはよかった。2本目の4Sの予定がダブルに。後半の4Sは転倒。2Aは少しバランスを崩した。3Sは転倒。連続ジャンプは2つしか入らず。
スピンのレベルは3、4、4。ステップはレベル2。小塚くん曰く、「しっかりエッジに乗っている音がする」とのこと。
音楽に少し遅れてのフィニッシュ。
ちょっと淡白な感じがするけど、端正な演技だった。よく滑っていたと思う。
フリー146.10、総合231.20。現時点で総合2位。

13 Sergei VORONOV MOS セルゲイ・ヴォロノフ
■SP順位:4,得点:90.23
■楽曲:Sarabande Suite (Aeternae) by Yoav Goren (based on G.F. Haendel) performed by Globus
■プログラム:△
4Tは転倒。3Aの予定がシングルに。2つ目の4Tは両足着氷。2A+2Tのセカンドは3つ目の2Tになり、ノーバリュー。
スピンは全てレベル4。ステップはレベル3。
……よりによって、一番大事な試合で今季もっともジャンプにミスが出てしまった。体の動きは悪くなかったと思うのだが(泣)。
フリー155.65、総合245.88。現時点で総合1位。

14 Alexander SAMARIN MOS アレクサンドル・サマリン
■SP順位:1,得点:103.11
■楽曲:La Naissance de Yaha by Saint-Preux
The Unforgiven III by Metallica
House of the Rising Sun by Tim Hardin performed by Dave Evans
■プログラム:△
4Lzは転倒。2つ目の4Lzの予定がダブルに。4Tの予定がダブルに。3Lz+3Tはすぐ足をついてしまった。3Fに!が。連続ジャンプが1つしか入らず。
スピンのレベルは4、4、2。ステップはレベル3。
演技後、靴紐を気にしているようだった。何かトラブルがあったか。
SPであんなに良いジャンプを跳んでいた彼が…(呆然)。ヴォロノフに引き続き、サマリンもなんて…まもの? まものがいるの?
ロックなのでスピードと勢いでガンガン押せないと、プログラムの魅力がガタ落ちなんだよね…。
フリー155.42、総合。現時点で総合1位。お通夜なキスクラ…つらい…。

15 Mikhail KOLYADA SPB ミハイル・コリヤダ
■SP順位:2,得点:101.62
■楽曲:Steamroller Blues by Elvis Presley
Can't Help Falling In Love by Elvis Presley
Rip It Up by Elvis Presley
■プログラム:△
4Lzはステップアウト。4Sは転倒。後半4Tの予定がトリプルに。3Aの予定がシングルに。3Loの予定がダブルに。連続ジャンプが2つしか入らず。
スピンは全てレベル4。ステップはレベル3。
クワドが1つもクリーンに跳べず、回転の抜けがいくつか見られたが、そのジャンプのミスを帳消しにしてしまう、終盤のコレオとスピンの素晴らしさよ。やっぱロシア国内では彼が頭一つ抜けてるな~。
フリー179.54、総合281.16。現時点で総合1位。

16 Dmitri ALIEV S/K ドミトリー・アリエフ
■SP順位:3,得点:91.95
■楽曲:To Build A Home by Cinematic Orchestra
■プログラム:○
4T+2Tの予定が、ファーストでこらえ、セカンドがシングルに。2つ目の4Tはよかった。後半、3Lzはこらえた。転倒。2つ目の3Aがシングルに。3F<は転倒。他にも回転が抜けたり着氷が乱れるジャンプがあった。
スピンのレベルは4、4、3。ステップはレベル3。
演技後、疲労困憊。
3Lzの後、つなぎのところで転倒してから、調子がくるってしまったかな~。体力も奪われてしまったような。実況陣も指摘していたが、終盤のステップシークエンスでは、前半のコレオと違い、彼の伸びやかなスケーティングが見られなかった。
小塚くん曰く、「すーっと抜けていくような、気持ちのいいスケーティングをする」とのこと。
フリー157.16、総合249.11。総合3位に確定。
結果を聞いて、表彰台を確保したと分かったからか、いきなり強面コーチが雄たけびと共にガッツポーズ2回(笑)。くたびれきったアリエフにどうどうとなだめられる(笑)。


◆総合順位

左から総合順位、名前、所属名、得点、SP順位、FS順位の順に記されている。

1 Mikhail KOLYADA SPB 281.16 2 1
2 Alexander SAMARIN MOS 258.53 1 4
3 Dmitri ALIEV S/K 249.11 3 2
4 Sergei VORONOV MOS 245.88 4 3
5 Artur DMITRIEV MOS 238.51 7 5
6 Vladimir SAMOILOV MOS 231.20 6 8
7 Andrei LAZUKIN S/S 230.94 5 9
8 Alexey EROKHOV MOS 230.59 8 7
9 Anton SHULEPOV SPB 221.13 13 6
10 Roman SAVOSIN MOS 218.61 9 12
11 Artem LEZHEEV S/K 218.09 10 11
12 Makar IGNATOV SPB 217.25 11 10
13 Konstantin MILIUKOV MOR 208.52 12 13
14 Egor MURASHOV MOS 197.45 14 14
15 Murad KURBANOV MOS 189.02 17 15
16 Andrei ZUBER LEN 177.59 18 16
WD Maxim KOVTUN M/S
WD Alexander PETROV SPB


◆総評
優勝はコリヤダ。地元で二連覇を達成できてよかったねぇ! おめでとう☆ SPでもFSでもミスはあったが、格の違いを見せつける演技だった。とはいえここのところ、しばらく彼のクリーンな演技が見られていないので、もうそろそろ見たい。平昌で見られるだろうか。

総合2位はサマリン。SPは非常にクリーンな演技で、みごと100点超え! しかしながら、FSは得点源のジャンプにミス連発…。キスクラの悲しそうな顔が忘れられない。

3位はアリエフ。彼もFSでミスが目立ってしまったが、何とか踏ん張って表彰台を確保。ここでの経験を経て、この後のユーロ銀メダル獲得に結びつくのかと思うと、いろいろ感慨深い。
表彰台争いのトップ4人がそろって大きなミスが出てしまい、気分がダダ下がりになっていたが、キスクラにおける強面コーチとアリエフの微笑ましいやりとりで、だいぶ救われた。

4位はヴォロノフ。今季は好調でGPファイナルにも進出していただけに、このFSの演技はこたえた。バンクーバー五輪の前から、彼がずっと頑張ってきた姿を見てきただけに辛い。

テーマ : フィギュアスケート
ジャンル : スポーツ

検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR