世界ジュニア2018 1日目 ペアSP

世界ジュニア2018 リザルト
ブルガリアのソフィアにて開催。ペアSPは、現地時間2018年3月7日(水)に行われた。
ジュニアの年齢規定について、カップル競技は、シーズン初めの7月1日より前に、女性が13歳以上19歳未満、男性が13歳以上21歳未満となっている。

動画とテレビ放送で、全組の演技を見た。特に印象に残った演技について、滑走順に感想を書いている。
Jスポーツの解説は岡部由起子さん、実況は小林千鶴さん。

プログラムについて、独断と偏見による、◎、○、△、×、?の五段階評価を付けている。つまり、わたしの勝手な好き嫌いすぎないので、どうぞ悪しからず。五段階評価の内容は下記の通り。

  • ◎:何度でも見たい。

  • ○:よかった。好き。

  • △:悪くない。まずまず。

  • ×:イマイチ。

  • ?:何とも判断が付きかねる。




●第1グループ
2 Edita HORNAKOVA / Radek JAKUBKA エディタ・ホルナコワ / ラデク・ヤクブカ(チェコ)
■楽曲:Steampunk Telegram (soundtrack) - Cirque du Soleil by Raphael Beau, Guy Dubuc, Marc Lessard
■プログラム:△
14歳と17歳。今季、JGPリガ11位、JGPバルティック18位。
2Tw2はまずまず。2LzタノはOK。スロー2LoもOK。
ツイストやスロージャンプはまだダブルまでだが、自分たちにできることをきちんと丁寧にやっていて、好感が持てる演技だった。身長差がかなりあるが、ユニゾンも悪くないと思う。
41.37でPB更新。

3 Anastasia MISHINA / Aleksandr GALIAMOV アナスタシア・ミーシナ / アレクサンドル・ガリャモフ(ロシア)
■楽曲:Party Like a Russian by Robbie Williams
■プログラム:△
16歳と18歳。2017年の春に結成。今季、ジュニアの国内選手権2位。昨季、女性は前のパートナーとJGPファイナル優勝。
3Tw3は高い。スロー3Loはお手つき。2Lzタノはよかった。
組んで1シーズン目でここまでできるなんて。今後が本当に楽しみだ。
56.95。


●第2グループ
4 Sofiia NESTEROVA / Artem DARENSKYI ソフィア・ネステロワ / アルチョム・ダレンスキー(ウクライナ)
■楽曲:Dark Eyes
■プログラム:△
14歳と16歳。
2Tw2はまずまず。2Lzはよかった。スロー2LoはOK。
女性がまだ14歳なのだが、見た目だけでなく、演技も大人っぽい。二人ともスケートがよく滑っているように感じた。
43.91。

5 Isabella GAMEZ / Ton CONSUL イザベラ・ガメス / トン・コンソル(スペイン)
■楽曲:Faith by Sleeping At Last
■プログラム:○
二人とも19歳。女性はアメリカ出身。練習拠点はカナダのモントリオール。バイオを見るに、今季結成したばかりと思われる。今季、JGPクロアチア11位、JGPバルティック13位、ジュニアの国内選手権優勝。
3TwBは抱えてしまい、女性が両足着氷。スロー2LoはOK。2LzタノもOK。StSq2はやわらかくしなやかな動きで、曲想をよく表現していた。
よく滑っていたと思う。二人の作り出す雰囲気が何とも言えず、素敵なんだよねぇ。岡部さんも、「とても息の合った、相性のいい二人」と話していた。ぜひとも末長く続けてほしい。
45.04でPB更新。

6 Cleo HAMON / Denys STREKALIN クレオ・アモン / デニス・ストレカリン(フランス)
■楽曲:I Want You Back performed by Tony Succar ft. Tito Nieves
■プログラム:△
16歳と18歳。2016年8月に結成。昨季、世界ジュニア14位。今季、JGPリガ8位、JGPバルティック15位。
3Tw2は抱えてしまった。スロー3Loは転倒。2Lzは女性がバランスを崩した。
音楽に少し遅れてのフィニッシュ。
冒頭の、元気はつらつ、生き生きとした動きは本当に素敵なんだけどなぁ。エレメンツのミスが続くにつれて、元気がなくなっていったのが、とても残念だった。
44.45。


●第3グループ
7 Sarah FENG / Tommy-Jo NYMAN サラ・フェン / トミー=ジョー・ナイマン(アメリカ)
■楽曲:Fantasy for Violin and Orchestra by Joshua Bell
■プログラム:△
18歳と17歳。バイオを見るに、今季結成したばかりと思われる。今季、JGPクロアチア8位、全米ジュニア2位。
3Tw3はまずまず。2Lzはよかった。スロー3Loは足がかすった。最後のPCoSp4は回転が速く、ポジションが華やかで、音楽のクライマックスをよく表現していた。
動きにキレがあり、特に女性はキレッキレだったと思う。
岡部さん曰く、「ユニゾンがよかったし、動き一つ一つがクリアーだった。男性が感情の表出がとてもあり、女性より男性の方が感情の表出をするというペア」とのこと。ふつう逆だもんね、めずらしい。
54.09でPB更新。11点以上アップ!

8 Feiyao TANG / Yongchao YANG フェイヤオ・タン / ヨンチャオ・ヤン(中国)
■楽曲:Rise
■プログラム:△
14歳と19歳。千鶴さんによると、今季結成したばかりとのこと。今季、JGPミンスク4位、国内選手権5位。
3Tw2はOK。2Lzは女性にeが。少しずれ、距離が離れた。スロー3LoはOK。3Li1は、途中で男性の腕が曲がり、女性を上げていられなくなった。StSq3は、二人の距離が近づきすぎて、女性がトゥをついてしまったように見えた。
48.15。
得点と順位のアナウンスの途中で、男性が席を立ったのを見た岡部さんが、「本来は最後まで座っていないといけない。他の選手やコーチ、オフィシャル、見ている皆さんに対して、失礼に当たる。後で注意をされたと聞いている」と話していた。
わたしとしては個人的に、「パートナーを置いて、どっか行っちゃうなんて! ひどい!」と思う。まぁまだジュニアだし、感情のコントロールができなくても仕方ないかとも思うけど。…にしても、こういう場合、いなくなるのは大抵男性だよね。女性がいなくなるのは見たことがない。


●第4グループ
10 Daria PAVLIUCHENKO / Denis KHODYKIN ダリア・パブリュチェンコ / デニス・ホディキン(ロシア)
■楽曲:Cloud Atlas (soundtrack)
■プログラム:○
15歳と18歳。今季、JGPミンスク優勝、JGPバルティック2位、JGPファイナル3位、ジュニアの国内選手権優勝。
3Tw4はふわっと高い。FiDs3の女性のポジションがピンと張っていて美しい。2LzタノはOK。スロー3Loは飛距離と高さ十分。
まだジュニアなのに、こういうしっとりした音楽でしっかり魅せられるってすごいなぁ。
岡部さん曰く、「ピタッとしたユニゾンがまだ見えてこない。そこが洗練されてくると、シニアに上がってすぐ高い得点が望める技術を持っている」とのこと。
63.12でPB更新。

11 Polina KOSTIUKOVICH / Dmitrii IALIN ポリーナ・コステュコビッチ / ドミトリー・イアリン(ロシア)
■楽曲:Malaguena by Ernesto Lecuona
■プログラム:△
15歳と19歳。今季、JGPクロアチア優勝、JGPバルティック6位、ジュニアの国内選手権3位。
3Tw2は余裕。スロー3Loは高いが、がくんと落ちる感じで、着氷の流れがややスムーズさに欠けた。StSq4は、二人の動き自体はとても良かったのだが、二人の距離がすごく離れる振付なので、ユニゾンがイマイチ感じられない。岡部さんもそう指摘していた。2LzタノはOK。
最初から最後までキレと勢いがあり、生き生きと演じていた。
61.77でPB更新。

12 Talisa THOMALLA / Robert KUNKEL タリサ・トマラ / ロバート・クンケル(ドイツ)
■楽曲:Petite Fleur by Henri Rene and his Orchestra
Booty Swing by Parov Stelar
■プログラム:△
14歳と18歳。昨季、世界ジュニア12位。今季、JGPミンスク10位、JGPバルティック8位。
女性が右手首にサポーターをつけている。
3Tw2はぼとんと下りて、足をついた。スロー3Loはよかった。2LzはOK。PCoSp4は、回転がゆっくりなポジションがあった。
総合的に少しずつ上手になっている印象を受けた。女性がまだ少しジュニアっぽい動きをしているが、男性は表現にも気を配れているので、今後の成長が楽しみだ。
52.13でPB更新。

13 Audrey LU / Misha MITROFANOV オードリー・ルー / ミーシャ・ミトロファノフ(アメリカ)
■楽曲:Once Upon A December (from "Anastasia" soundtrack)
■プログラム:○
15歳と20歳。昨季、JGPチェコ12位。今季、JGPミンスク及びJGPバルティック5位、全米ジュニア優勝。
3Tw3はもたれてしまった。スロー3Loはステップアウトし、お手つき。2Lzタノはよかった。下りた後の振付がぴったりそろっていてかっこいい。
最初から最後までスピードが落ちず、音楽表現もよかったと思う。女性の足のライン、特にフリーレッグが美しい。
岡部さんが、「これから注目していきたいペア」と話していた。
54.38。


●第5グループ
14 Lori-Ann MATTE / Thierry FERLAND ロリ=アン・マッテ / ティエリー・フェルラン(カナダ)
■楽曲:Down the Road by C2C
Happy (feat. Derek Martin)
■プログラム:△
18歳と20歳。昨季、JGPモルドヴィア4位、ジュニアの国内選手権6位。今季、JGPミンスク8位、JGPバルティック12位、ジュニアの国内選手権2位。
3Tw2はもたれてしまった。スロー3Loは両足着氷。2Lzはよかった。
最後までエネルギッシュに楽しく軽快に滑っていて素敵だった。
二人の距離が離れるところがほとんどないプログラムだった。近年は二人が離れて滑るプログラムが多いので、めずらしく感じる。
50.14はSB更新。PBとほぼ同じ。

15 Yumeng GAO / Zhong XIE ユーメン・ガオ / ジョン・シイエ(中国)
■楽曲:Chicago (soundtrack)
■プログラム:○
16歳と19歳。昨季、国内選手権3位、世界ジュニア3位。今季、JGPクロアチア2位、JGPバルティック4位、JGPファイナル4位、国内選手権4位。
3Tw3はキャッチと着氷がスムーズ。スロー3Loは素晴らしい。2Lzは女性がeに。
冒頭の体の動かし方とか、ほんとうまいわ~。まだ若いのに、身体表現力が優れたペアだと思う。わたしの心の琴線にじゃらんじゃらんと触れてくるんだよね。好き☆
岡部さん曰く、「つなぎがシームレスで、トランジションもきちんと入っていた。そのあたり、ほかのペアとはちょっと違う演技だった」とのこと。ですよねですよね!
59.55。PBとほぼ同じ。タイムバイオレーションにより、減点1。ああもったいない!

16 Riku MIURA / Shoya ICHIHASHI 三浦 璃来 / 市橋 翔哉(日本)
■楽曲:Miss Saigon by Claude-Michel Schoenberg
■プログラム:○
16歳と20歳。昨季、世界ジュニア13位。今季、JGPリガ及びJGPバルティック10位、全日本ジュニア三連覇、四大陸10位。
女性の美人度が増し増している。それと女性らしい体つきになってきた。
2Tw2はもたれてしまった。2Lzタノはよかった。3Li4は、上げているとき、男性の腕がちょいプルプルしており、下ろしたとき、女性がほんの少しバランスを崩しかけた。でもGOEはプラス。スロー3Loは高さがなく、ほんの少し足をついたが、角度によって見えないジャッジがいたようで、GOE加点も出ており、結果的にプラス。
瑞々しく、さわやかな演技だった。プログラムの流れも良かったと思う。
50.30でPB更新。

17 Evelyn WALSH / Trennt MICHAUD イヴリン・ウォルシュ / トレント・ミショー(カナダ)
■楽曲:The Light That Never Fails by Andra Day
■プログラム:△
16歳と21歳。昨季、ジュニアの国内選手権優勝、世界ジュニア5位。今季、JGPリガ3位、JGPクロアチア4位、国内選手権5位。
JGPとは違うプログラムに変更。
3Tw1はもたれてしまった。スロー3Loはよかった。2Lzはeが。PCoSp4は回転が速い。
ミスはあったものの、エレメンツの質が少しずつ良くなっているように感じる。
55.31でPB更新。


◆SP順位
左から順位、名前、国名、得点、クオリファイの順に記されている。
1 Daria PAVLIUCHENKO / Denis KHODYKIN RUS 63.12 Q
2 Polina KOSTIUKOVICH / Dmitrii IALIN RUS 61.77 Q
3 Yumeng GAO / Zhong XIE CHN 59.55 Q
4 Anastasia MISHINA / Aleksandr GALIAMOV RUS 56.95 Q
5 Evelyn WALSH / Trennt MICHAUD CAN 55.31 Q
6 Audrey LU / Misha MITROFANOV USA 54.38 Q
7 Sarah FENG / Tommy-Jo NYMAN USA 54.09 Q
8 Talisa THOMALLA / Robert KUNKEL GER 52.13 Q
9 Riku MIURA / Shoya ICHIHASHI JPN 50.30 Q
10 Lori-Ann MATTE / Thierry FERLAND CAN 50.14 Q
11 Feiyao TANG / Yongchao YANG CHN 48.15 Q
12 Isabella GAMEZ / Ton CONSUL ESP 45.04 Q
13 Cleo HAMON / Denys STREKALIN FRA 44.45 Q
14 Sofiia NESTEROVA / Artem DARENSKYI UKR 43.91 Q
15 Edita HORNAKOVA / Radek JAKUBKA CZE 41.37 Q
16 Hailey Esther KOPS / Artem TSOGLIN ISR 38.81 Q
17 Sara CARLI / Marco PAULETTI ITA 36.99


◆総評
ステップで女性だけ映すのやめてほしい!! ペアは二人の同調性がキモなんだから、片方だけ映しても、意味ないじゃんかよーう!! そのせいでユニゾンがよく分からなかった(泣)。

さて、SP1位はパブリュチェンコ&ホディキン。技術、表現ともに素晴らしい。僅差ではあるが、PCSもトップ。

2位はコステュコビッチ&イアリン。非常に高い技術力でガンガン得点を出すタイプなので、情感は二の次な感じだが、ジュニアの戦略としてはアリだと思う。

3位はガオ&シイエ。PCSは僅差の2位。彼らの演技を見ていると、心の底からこんこんと感動が湧き出てくるんだよね…。ジュニアのペアにここまで心を揺り動かされたのは初めてである。ソロジャンプが分かりやすく課題だが、何とかうまく乗り越えてほしい。めっちゃ難しいことなのは分かってるけど!
岡部さんは本大会のペアのレフェリーをやっていて、彼らのSPをタイムバイオレーションで減点しなければいけなかったことが非常に残念だったらしく、「こういうことはないようにプログラムを作ってほしい。中国のジャッジにも伝えておいた」と話していた。減点する方も辛いんだな~ということがよく伝わってきた。

4位はミーシナ&ガリアモフ。とはいえ、3位と3点差もないので、表彰台は十分射程圏内である。結成1シーズン目でこれだけできるんだから、来季はどうなってしまうのか、今から楽しみでたまらない。

われらが三浦&市橋は、PBを更新して9位! 素晴らしい~☆ 今季は試合を経るごとに強くなっているのを感じる。頼もしい限りだ。

テーマ : フィギュアスケート
ジャンル : スポーツ

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