世界ジュニア2018 2日目 ペアFS

世界ジュニア2018 リザルト
ブルガリアのソフィアにて開催。ペアFSは、現地時間2018年3月8日(木)に行われた。
ジュニアの年齢規定について、カップル競技は、シーズン初めの7月1日より前に、女性が13歳以上19歳未満、男性が13歳以上21歳未満となっている。

動画とテレビ放送で全組の演技を見た。特に印象に残った演技について、滑走順に感想を書いている。
Jスポーツの解説は岡部由起子さん、実況は小林千鶴さん。

プログラムについて、独断と偏見による、◎、○、△、×、?の五段階評価を付けている。つまり、わたしの勝手な好き嫌いにすぎないので、どうぞ悪しからず。五段階評価の内容は下記の通り。

  • ◎:何度でも見たい。

  • ○:よかった。好き。

  • △:悪くない。まずまず。

  • ×:イマイチ。

  • ?:何とも判断が付きかねる。




●第2グループ
6 Riku MIURA / Shoya ICHIHASHI 三浦 璃来 / 市橋 翔哉(日本)
■SP順位:9,得点:50.30
■楽曲:Warsaw Concerto by Richard Addinsel
■プログラム:○
2Tw3はまずまず。3T+2Tの予定が、女性がファーストでダブルになり、転倒。スロー3Loは高さがなかったが、流れはあった。FCCoSp3は、途中で少しずれたが修正。二人の距離も遠い。2AはOK。3Li4は上げるときよいしょ感があり、ちょっと怖かった。スロー3Sは低いが、流れは良かった。
岡部さんが指摘していた通り、スロージャンプはよくよく見ると、足がついてしまっている。ただ、非常にビミョ~な感じなので、プラスをつけたジャッジもいれば、バイマスをつけたジャッジもいた。
二人とも身のこなしやボディームーブメントがきれいになった。コレオやつなぎで、曲想をよく表現していたと思うが、スピードがもそっとほしい。
フリー86.92、総合137.22で、どちらもPB更新。


●第3グループ
9 Sarah FENG / Tommy-Jo NYMAN サラ・フェン / トミー=ジョー・ナイマン(アメリカ)
■SP順位:7,得点:54.09
■楽曲:Hana's Eyes by Maksim Mrvica
■プログラム:△
3Tw3は空中でキャッチできず。3Sはよかった。3T+2Tの予定が、女性がファーストで転倒。5TLi4は下ろし方がきれいじゃなかった。スロー3Loは着氷が乱れた。スロー3Sはまずまず。PCoSp3Vは、男性の腕の動きが素敵だった。
いろいろミスが出て、終盤はかなり疲れているようだったが、やわらかい曲想を表現しようと、最後まで丁寧にやっていたと思う。ただ、スローをするときの男性の投げ方が雑なのが気になる。そのせいで女性がきれいに着氷できないのではなかろうか。
岡部さん曰く、「アメリカのジャッジの話によると、男性が感情を出し過ぎるので、抑えるのが大変らしい。二人でそろえないといけないから」とのこと。そっか~。確かに片方だけ感情の表出してたら変だもんな。女性も感情の表出がんばれ。
フリー89.01、総合143.10で、どちらもPB更新。

10 Talisa THOMALLA / Robert KUNKEL タリサ・トマラ / ロバート・クンケル(ドイツ)
■SP順位:8,得点:52.13
■楽曲:Heartbreak Hotel by Elvis Presley
Don't by Elvis Presley
Hard Headed Woman by Elvis Presley
■プログラム:△
3Tw3はよかった。2A+2Tの予定が、女性がファーストで転倒。スロー3Lzはよかった。スロー3LoはOK。FCCoSp4はカメラが片方だけしか映さないときがあったので(怒)、自信がないが、少しずれていたような。距離も遠かった。2Lzはまずまず。
JGPのときは、エレメンツをこなすので精一杯な感じだったが、今回はロックンロールな音楽を最後まで元気に楽しく演じられていたと思う。でも、岡部さん曰く、「エルヴィス・プレスリーの曲でなくてもよかったような。まだ曲想を表現するところまで至ってないのが、この選曲によって目立ってしまった」とのこと。
フリー92.25、総合144.38で、どちらもPB更新。

11 Audrey LU / Misha MITROFANOV オードリー・ルー / ミーシャ・ミトロファノフ(アメリカ)
■SP順位:6,得点:54.38
■楽曲:Memory (Phantom of the Opera) by Andrew Lloyd Webber
■プログラム:△
3Tw3は抱えたように見えたが、GOE 0.00。スロー3Loはお手つき。3S+1Lo+3Sは男性がバランスを崩した。3TはOK。スロー3Sはよかった。PCoSp4は回転が速く、ポジションがきれい。
スピードがよく出ていた。二人ともラインやポジションがきれいで、氷上に映えるんだよね~。
キャッツの「メモリー」と「オペラ座の怪人」を一緒くたにするというトンデモ編曲には違和感を覚えるのだが、それぞれの曲想をよく表現していたと思う。
フリー105.71、総合160.09で、どちらもPB更新。

12 Evelyn WALSH / Trennt MICHAUD イヴリン・ウォルシュ / トレント・ミショー(カナダ)
■SP順位:5,得点:55.31
■楽曲:Can't Help Falling In Love by Hugo Pereth
■プログラム:△
3Tw2はもたれかかってしまった。3T+2T+2Tの予定が、女性がファーストでバランスを崩し、サードをつけられず。スロー3Loはよかった。2LoはOK。スロー3TはOK。FCCoSp4の回転がとても速かったが、あまりそろってなかったような。GOEはプラス。PCoSp4は、回転のスピードが最後まで落ちなくて、素敵だった。
岡部さんが言うように、エレメンツ一つ一つが分かれておらず、全てのエレメンツがつながっているところがとても良かった。
フリー103.65、総合158.96で、どちらもPB更新。

第3グループが終わった時点で、トップはオードリー・ルー / ミーシャ・ミトロファノフ(アメリカ)。


●第4グループ
13 Yumeng GAO / Zhong XIE ユーメン・ガオ / ジョン・シイエ(中国)
■SP順位:3,得点:59.55
■楽曲:Turning Page (from "The Twilight Saga - Breaking Dawn" soundtrack) by Ryan O'Neal
■プログラム:○
3Tw3は素晴らしい。3S<<は女性が回転不足。スロー3Loはよかった。2T+2TはOK。FCCoSp4は回転が合ったりズレたり。トラベリングも。スロー3Sはよかった。
情感あふれる表現がほんと素敵~☆ 人の心のひだをそっと愛撫するみたいな。好き…☆
フリー105.15、総合164.70。どちらもPBとほぼ同じ。現時点で総合1位。

14 Anastasia MISHINA / Aleksandr GALIAMOV アナスタシア・ミーシナ / アレクサンドル・ガリャモフ(ロシア)
■SP順位:4,得点:56.95
■楽曲:Conquest of Paradise (soundtrack) by Vangelis
■プログラム:△
3Tw3はよかった。スロー3Loは高い。3T+2Tタノ+2Tタノはよかった。3S<は女性が転倒。CCoSp4は回転が速くそろっている。スロー3SはOK。
エレメンツの質は高いが、表現面でのおもしろさは薄めかな~。でもま、組んでまだ1シーズン目だからね。これから長く続けていけばドンドコ素敵になっていくと思う。
フリー110.29、総合167.24で、どちらもPB更新。現時点で総合1位。

15 Daria PAVLIUCHENKO / Denis KHODYKIN ダリア・パブリュチェンコ / デニス・ホディキン(ロシア)
■SP順位:1,得点:63.12
■楽曲:Chicago (soundtrack)
■プログラム:△
3T+3T+SEQは、女性がセカンドでお手つき。3Tw4は高い。3SはOK。スロー3Fは素晴らしい。PCoSp4は少しトラベリングしたが、GOEプラス。スロー3Loは素晴らしい。FCCoSp4は最初遠かったがだんだん近くに。GOEはプラス。
JGPのころは、必死にエレメンツをこなしつつ、必死にコミカルな振付を演じているのを微笑ましく見守っていたのだが、今回はだいぶ仕上がって、自然に演じられるようになっていたと思う。でも、岡部さんには、「曲想の変化を十分表現しきれていないのが気になった」とコメントされていた。
フリー117.41、総合180.53で、どちらもPB更新。現時点で総合1位。

16 Polina KOSTIUKOVICH / Dmitrii IALIN ポリーナ・コステュコビッチ / ドミトリー・イアリン(ロシア)
■SP順位:2,得点:61.77
■楽曲:Selection from Cirque du Soleil
■プログラム:△
4Tw1はもたれかかってしまった。スロー3Loはよかった。3S+1Lo<+3Sは女性が両手をついたので転倒扱いに。スロー3Sは転倒。3Tも転倒。PCoSp4は回転が速く、ポジションがきれい。
ジャンプ系に複数ミスが出てしまったものの、成功したエレメンツはどれも質が高い。現時点では、わたしの感情面に訴えかけられるものはないのだが、ものすごいポテンシャルを秘めているのは確か。今後の成長が待ち遠しい。
岡部さん曰く、「コレオの賛否が分かれた。オリジナリティーがあって良かったというジャッジと、ペアなのになぜ一緒に組んだ動作がないのかというジャッジがいた」とのこと。確かにな~。どちらの意見もごもっとも。
フリー106.22、総合167.99で、どちらもPB更新。総合2位に確定。結果が出たときの女性の喜び方がめっちゃワイルドで男らしかった(笑)。


◆総合順位
左から総合順位、名前、国名、得点、SP順位、FS順位の順に記されている。
1 Daria PAVLIUCHENKO / Denis KHODYKIN RUS 180.53 1 1
2 Polina KOSTIUKOVICH / Dmitrii IALIN RUS 167.99 2 3
3 Anastasia MISHINA / Aleksandr GALIAMOV RUS 167.24 4 2
4 Yumeng GAO / Zhong XIE CHN 164.70 3 5
5 Audrey LU / Misha MITROFANOV USA 160.09 6 4
6 Evelyn WALSH / Trennt MICHAUD CAN 158.96 5 6
7 Talisa THOMALLA / Robert KUNKEL GER 144.38 8 8
8 Sarah FENG / Tommy-Jo NYMAN USA 143.10 7 9
9 Lori-Ann MATTE / Thierry FERLAND CAN 142.51 10 7
10 Riku MIURA / Shoya ICHIHASHI JPN 137.22 9 11
11 Cleo HAMON / Denys STREKALIN FRA 133.04 13 10
12 Feiyao TANG / Yongchao YANG CHN 130.97 11 12
13 Isabella GAMEZ / Ton CONSUL ESP 121.00 12 14
14 Sofiia NESTEROVA / Artem DARENSKYI UKR 117.73 14 15
15 Edita HORNAKOVA / Radek JAKUBKA CZE 117.55 15 13
16 Hailey Esther KOPS / Artem TSOGLIN ISR 106.01 16 16


◆来季の出場枠
3枠:ロシア,アメリカ
2枠:中国,カナダ,ドイツ,日本
日本が2枠獲得! でも使いきれないんだろうなぁ…。2組派遣できる日が早く来てほしい。
アメリカが3枠獲得! 久々のことではなかろうか。


◆総評
ロシアが表彰台独占!! ミスがあっても勝つ。基礎点がずば抜けてるんだよね。千鶴さんによると、ロシアのメダル独占は、1986年以来、32年ぶり、3度目のことらしい。正直、もっとしょっちゅうやってるかと思ってた。ジュニアのペアはロシアが圧倒的に強いからさ~。

ロシアがほんとおそろしあ~なところは、本大会に出場した3組ともまだまだジュニアでやれる年齢だということ、その上彼ら以外にも強い組がうじゃうじゃいるということである。

優勝はパブリュチェンコ&ホディキン。TESもPCSも少し抜けてトップ。他とは別格の演技だったもんな~。

総合2位はコステュコビッチ&イアリン。3回転倒してもフリーで100点超え。すごい。

3位はミーシナ&ガリャモフ。FS2位で逆転の表彰台獲得。二人のバランスがすごくいいな~と感じる。来季、ジュニアの試合で勝ちまくっても全然驚かないよ。

4位はガオ&シイエ。将来、パン&トンのように、リリカル&ムーディーな演技で見る者を泣かせまくられるようになると思うので、焦らず地道にソロジャンプを磨いていってほしい。

5位はルー&ミトロファノフ。アメリカのペアはソロジャンプが弱い印象があるが、彼らはコスイア同様、なんと3S+1Lo+3Sが跳べるんだよね~。シニアでも見たことないわ、そんな高難度の連続ジャンプ。滑りや音楽表現も素敵だし、ユニゾンもいいので、今後の成長が楽しみだ。

三浦&市橋は10位。日本で練習しているときはペア専門のコーチがいないなど、練習環境にはあまり恵まれていない中、本当によく頑張っていると思う。今後、練習環境が少しでも改善されるといいのだが。

本大会はペアが17組も出場していて、層が厚くなってきているんだなと嬉しかった。ペアは怪我が多いし、練習環境の確保も簡単ではないだから、大変だと思うけど、どの組も健やかに末長く続けていってもらえれば。

テーマ : フィギュアスケート
ジャンル : スポーツ

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