JGPミンスクアリーナ杯2017 2日目 女子FS

JGPミンスクアリーナ杯2017 リザルト
ベラルーシのミンスクにて開催。女子FSは、現地時間2017年9月22日(金)に行われた。
動画で、第5、6グループ中心に演技を見た。特に印象に残った選手の演技について、滑走順に感想を書いている。
名前の日本語表記で、自信がないものには、?を付けている。
プログラムについて、独断と偏見による、◎、○、△、×、?の五段階評価を付けている。つまり、わたしの勝手な好き嫌いの感想にすぎないので、どうぞ悪しからず。五段階評価の内容は下記の通り。

  • ◎:何度でも見たい。

  • ○:よかった。好き。

  • △:悪くない。まずまず。

  • ×:イマイチ。

  • ?:何とも判断が付きかねる。




●第4グループ
22 Lucrezia BECCARI ルクレツィア・ベッカーリ(イタリア)
■SP順位:13,得点:43.17
■楽曲:Schindler's List (soundtrack) by John Williams
■プログラム:〇
薄いグレーの普段着風ワンピースで、スカートの前に2つポケットが付いており、すっぴんに見えるようなメイクをしている。
3Fに!が付き、ステップアウト。3F+2Tのフリップにも!が。他にも着氷が乱れたり、回転不足になったジャンプがあった。
スピンのレベルは3、4、4。回転が速く、軸がぶれない。ステップはレベル3。
「シンドラーのリスト」からバッハの「無伴奏チェロ」。最後に銃声が鳴ってフィニッシュ。
まだ13歳とは信じられない演技力。最初のポーズをとったところから、まさに女優といった佇まいで、この重くシリアスなプログラムを演じきった。
フリー93.47、総合136.64。


●第5グループ
24 Ji hun TO ジフン・トウ?(韓国)
■SP順位:10,得点:44.21
■楽曲:Madme Butterfly by Giacomo Puccini
■プログラム:△
3F<は転倒し、!がついた。3F<+2Tも!が。3Lz<は転倒。他のジャンプにも回転不足や抜けが見られた。
スピンとステップは全てレベル4。
しなやかでやわらかい、女性らしい動きが美しい。タメを作れるので、演技に抑揚が感じられる。特にステップシークエンスでは、ドラマティックな曲想をよく表現していた。
フリー87.71、総合131.92。

25 Ann-Christin MAROLD アン=クリスティン・マロルド(ドイツ)
■SP順位:12,得点:43.26
■楽曲:Grease (soundtrack) by Waren Cosey, Jim Jacobs
■プログラム:〇
キャー!! 大きな黒白ドット柄のフレアスカートに、裾から赤いチュールがのぞいてる!! 超かわゆい☆(///)
加点がついたジャンプはほとんどなく、シングルになったり、回転不足になったジャンプもあった。
スピンは全てレベル4。ステップはレベル2。表情豊かに踊っていた。
動きがまだゆっくり&もっさりしてるなぁと思ったりもしたけれど、あの衣装を着て、笑顔で「グリース」を滑られたら、「かわいい☆」で頭が埋め尽くされてしまう(笑)。
SPといい、このFSといい、彼女のビジュアルをこの上なくみごとに演出している。すごいわ~。
フリー80.75、総合124.01。

26 Kristina SHKULETA-GROMOVA クリスティナ・シュクレタ=グロモワ(エストニア)
■SP順位:8,得点:49.14
■楽曲:Earthguale (soundtrack) performed by Aiko
■プログラム:△
3Fは2つとも!が。2つ目の3Fは転倒。2Tを3回跳んだので、3S+2T+2Loの2Tがノーバリューに。回転が抜けたり、回転が不足したりするジャンプがいくつかあった。
スピンのレベルは4、3、3。ステップはレベル3。
しっとりした美しい音楽に合わせて、きれいに滑っていたのだが、同じトーンが続く曲なので、ハイライトを作るのが難しい。何となくプログラムが終わってしまう。
フリー83.37、総合132.51。

28 Selma IHR セルマ・イアー(スウェーデン)
■SP順位:9,得点:48.20
■楽曲:Pas de Deux from "Nutcracker" by Petr I. Tchaikovski
■プログラム:〇
ピンクのグラデがかった衣装が素敵~☆ 花の髪飾りがチャーミング☆
3T+3Tはよかった。3Lo<は転倒。他にも回転不足や着氷の乱れがいくつかあった。
スピンは全てレベル4。ステップはレベル2。
まだ動きが限定的だが、手指の使い方が優雅で美しい。端正なスケーティングも魅力的だわ~。
愛らしくて優美な彼女に「くるみ割り人形」はぴったりだと思う。今後のブラッシュアップが楽しみだ。
フリー86.44、総合134.64で、どちらもSBかつPB更新。

第5グループが終わった時点で、トップはルクレツィア・ベッカーリ(イタリア)。


●第6グループ
29 Ye Lim KIM イェリム・キム(韓国)
■SP順位:5,得点:56.79
■楽曲:La La Land (soundtrack) by Justin Hurwitz
■プログラム:△
3Lzタノ+3T<は転倒。3Fに!が。3Lzタノに着氷の乱れがあった。
スピンのレベルは4、4、2。ステップはレベル2。
ジャンプ7つ全てを後半に。しかも両手を上げて、タノりまくっていた。おお~、イェリムも、ザギトワメソッドに挑戦することにしたのか!
…がしかし、だがしかし。正直、プログラム後半は、ジャンプ跳んでスピンやってジャンプ跳んで…みたいな感じで、ハイライトに欠けた。そもそもこの編曲、個人的にビミョ~なんだよなぁ。もっと盛り上がるところ使えばいいのに。
序盤は、やわらかい表情で、時に笑顔を浮かべながら滑れていたので、後半も頑張れ。
フリー106.70、総合163.49。現時点で総合1位。

30 Tessa HONG テッサ・ホン(アメリカ)
■SP順位:4,得点:59.61
■楽曲:Caruso by Lucio Dalla
■プログラム:△
3S<<は転倒。他のジャンプにも回転不足や抜け、着氷の乱れが出てしまった。加点のついたジャンプが3Lzひとつだけ。
スピンは全てレベル4。ステップはレベル2。
音楽に遅れてフィニッシュ。
ホンちゃんも後半にすべてのジャンプを跳ぶ構成にしていると思うのだが、今回はちょっと早くなってしまったのか、最初のジャンプが前半扱いになっていた。
やっぱザギトワメソッドは難しいんだなぁ。序盤のステップは優雅で表情豊かで素敵だったし、スピンやスパイラルもとっても美しかったのだが、ジャンプのミスが重なってしまった。
キスクラに黒レザージャケ&ブルージーンズのキャロル先生が。かっこいい☆ いつもの紳士な出で立ちも素敵だけど、こういうのも着こなせるんだなぁ。さすが。
フリー89.53、総合149.14。現時点で総合2位。

31 Riko TAKINO 滝野 莉子(日本)
■SP順位:6,得点:54.96
■楽曲:Les Miserables by Claude-Michel Schoenberg
■プログラム:〇
昨季から継続のプログラム。
最初からその予定だったのか、3F+3Tではなく、セカンドをダブルに。3Lzにeが。2A+3Tの予定がファーストがシングルに。
スピンのレベルは4、3、4。ステップはレベル3。終盤の喜びに満ちたステップシークエンスはスピードに乗って素晴らしかった。
前のJGPブリスベンのときと比べると、スケーティングやジャンプの調子が落ちているのかなぁという印象を受けた。でも、好調ではないなりに演技をまとめられるのも実力があるからこそ。
フリー107.90、総合162.86。現時点で総合2位。

32 Alexandra TRUSOVA アレクサンドラ・トゥルソワ(ロシア)
■SP順位:1,得点:69.72
■楽曲:The Four Seasons: Summer by Antonio Vivaldi, re-arranged by Max Richter
■プログラム:△
冒頭の4S<<は転倒。他6つのジャンプ全てを後半に跳び、両手上げタノりまくり、クリーンに着氷。
スピンとステップは全てレベル4。
彼女は3Lz+3Loも3Lz+3Tも跳べるのが強みだよねぇ。ルッツとフリップにエッジエラーもないし。とにかくジャンプの安定感が半端ない。
ステップシークエンスやつなぎで素敵なポーズや動きがいくつも見られるんだけど、やはりちょっと忙しない感じ。音楽から浮いて見える。
フリー126.60、総合196.32。現時点で総合1位。

33 Stanislava KONSTANTINOVA スタニスラワ・コンスタンティノワ(ロシア)
■SP順位:3,得点:59.85
■楽曲:Anna Karenina (soundtrack) by Dario Marianelli
■プログラム:△
3Lzの予定がダブルに。2つ目の2Aがオーバーターン。片手上げタノをしまくっていた。
スピンのレベルは4、3、3。ステップはレベル3。
主人公アンナを演じているんだと思うのだが、彼女は政府高官の妻なので、髪とかメイクとか、もっとセレブっぽくしたほうがいいのではなかろうか。今のだとカジュアルなヘアスタイル&すっぴん風メイクに見える。
演技のほうは優雅で美しく、力強かった。ジュニアの中で見ると、ほんと大人のレディースケーターだなぁ。
フリー122.13、総合181.98。現時点で総合2位。

34 Nana ARAKI 荒木 菜那(日本)
■SP順位:2,得点:62.98
■楽曲:Come, People Of God by Soo-Jin Kim
■プログラム:△
振付はキャシー・リード。
3Lz+3Tを含め、全てのジャンプをクリーンに着氷。
スピンは全てレベル4。ステップはレベル3。
スピードに乗って、次々ジャンプを決めていった。コンさんの後で見ると、背中と肩甲骨の可動域が小さいというか動きが硬いように感じたけど、ま、それはこれからどんどん良くなっていくだろう。
それにしても、韓ドラ「善徳女王」のサントラで滑る日本選手を見る日が来るとは…(笑)。わたしこのドラマ好きで全話見てるんだけど、編曲のつなぎが自然だし、盛り上がりもうまく作っていて、いいなぁと思った。キャシーが編曲したんだろうか。
フリー120.02、総合183.00。総合2位に決定。


◆総合順位
左から総合順位、名前、国名、得点、SP順位、FS順位の順に記されている。
1 Alexandra TRUSOVA RUS 196.32 1 1
2 Nana ARAKI JPN 183.00 2 3
3 Stanislava KONSTANTINOVA RUS 181.98 3 2
4 Ye Lim KIM KOR 163.49 5 5
5 Riko TAKINO JPN 162.86 6 4
6 Tessa HONG USA 149.14 4 7
7 Lucrezia BECCARI ITA 136.64 13 6
8 Sofiia NESTEROVA UKR 136.03 7 9
9 Selma IHR SWE 134.64 9 10
10 Kristina SHKULETA-GROMOVA EST 132.51 8 13
11 Ji hun TO KOR 131.92 10 8
12 Morgan FLOOD AZE 125.54 15 12
13 Alexandra FEIGIN BUL 124.32 18 11
14 Ann-Christin MAROLD GER 124.01 12 14
15 Linnea CEDER FIN 119.54 11 16
16 Dahyun KO CZE 116.64 17 15
17 Oliwia RZEPIEL POL 116.51 16 17
18 Elizabete JUBKANE LAT 112.30 20 18
19 Alana TOKTAROVA KAZ 107.29 14 22
20 Lizaveta MALINOUSKAYA BLR 106.67 23 19
21 Yixuan ZHANG CHN 103.18 19 21
22 Genevieve SOMERVILLE GBR 100.76 24 20
23 Aliaksandra CHEPELEVA BLR 97.79 22 24
24 Ekin SAYGI TUR 95.03 21 26
25 Paulina RAMANAUSKAITE LTU 93.97 27 23
26 Cheuk Ka Kahlen CHEUNG HKG 90.12 28 25
27 Florencia CALDERON MEX 88.88 26 27
28 Anna IVANCENCO MDA 86.08 29 28
29 Hanna PAROSHYNA BLR 84.20 30 29
30 Lucy Sori YUN AUS 80.61 25 33
31 Mariami MESHVELIANI GEO 78.86 32 30
32 Alyona MEZENTSEVA UZB 74.86 33 32
33 Varvara PETROVA KGZ 73.55 34 31
WD Josephine KAERSGAARD DEN (SP順位:31)


◆総評
優勝はトゥルソワ。JGP2戦全勝でファイナル進出決定! おめでとう☆ 今のところエテリ門下生がJGP4連勝ですな。すごい。強い。

菜那ちゃんは、FSは3位だったが、SPのリードのおかげで総合2位。ファイナルの可能性があるので、次戦もがんばってほしい。

3位はコンさん。FSは2位。SP同様、FSもPCSはトップである。どんどん素敵なスケーターに成長中で嬉しい。JGP2戦目、派遣してもらえるよね?

4位はイェリム。FSでも笑顔で滑れていた(笑)。ザギトワメソッドに挑戦中だが、これをモノにできたら大きな強みになると思うので、がんばってほしい。

5位は莉子ちゃん。今回はJGP表彰台に上がれなかったが、このJGPシリーズでその実力を十分見せてもらった。全日本ジュニアの演技が今から待ち遠しい。

6位はホンちゃん。素晴らしいものをたくさん持っている選手なので、正直、「ザギトワメソッドなんてしなくても、もう少しジャンプ構成落としたらいいのに…」と思う気持ちもあるが、彼女ならできると信じているからこそキャロル先生も挑戦させているんだろう。全米ではクリーンな演技が見られますように。

7位はベッカーリ。FSは6位だよ! 表現することに関して、並々ならぬ才能を感じる。将来、イタリアを背負って立つエースへと成長してくれるのではないかと、期待は高まるばかりである。

テーマ : フィギュアスケート
ジャンル : スポーツ

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