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JGPミンスクアリーナ杯2017 3日目 男子FS

JGPミンスクアリーナ杯2017 リザルト
ベラルーシのミンスクにて開催。男子FSは、現地時間2017年9月23日(土)に行われた。
動画で後半グループ中心に演技を見た。特に印象に残った選手の演技について、滑走順に感想を書いている。
名前の日本語表記で、自信がないものには、?を付けている。
プログラムについて、独断と偏見による、◎、○、△、×、?の五段階評価を付けている。つまり、わたしの勝手な好き嫌いの感想にすぎないので、どうぞ悪しからず。五段階評価の内容は下記の通り。

  • ◎:何度でも見たい。

  • ○:よかった。好き。

  • △:悪くない。まずまず。

  • ×:イマイチ。

  • ?:何とも判断が付きかねる。




●第3グループ
14 Nicholas HSIEH ニコラス・シェイ?(アメリカ)
■SP順位:11,得点:55.10
■楽曲:Exogenesis Symphony Part I and 2 by Muse
■プログラム:△
エクソジェネシス交響曲の第3部は良く使われるが、第1部と第2部だなんてめずらしい。
3Lzと2つの3Tで転倒。他にも着氷の乱れがあり、クリーンなジャンプがほとんどなかった。
スピンは全てレベル4。スピンは基本、得意なんだと思うけど、時々危なっかしいので、GOEの加点がとりきれない印象を受ける。何だかもったいない。ステップはレベル3。
彼の上半身やフリーレッグの使い方が好きだ。表現が難しそうな曲だけど、彼に合った選曲だと思うので、頑張ってモノにしてほしい。
フリー91.48、総合146.58。

15 Gabriel FOLKESSON ガブリエル・フォルケッソン?(スウェーデン)
■SP順位:12,得点:54.99
■楽曲:Singin' in the Rain (Ouverture)
Singin' in the Rain
■プログラム:△
昨季、ジュニアの国内選手権優勝。本大会がJGPデビュー。
2Lz+3Tと3Sは転倒。他のジャンプでも着氷に乱れが複数見られた。
スピンのレベルは3、4、4。ステップはレベル3。曲想を表現すべく頑張っているのは伝わってきたが、上下の動きがもっとほしい。
序盤は、「雨に唄えば」の楽しく軽快で、ウキウキする感じがよく出せていたが、プログラムが進むにつれ、それが薄くなってしまったのが残念だった。
フリー110.01、総合165.00。

16 Sihyeong LEE イ・シヒョン(韓国)
■SP順位:8,得点:60.64
■楽曲:Kazeno Densetsu
■プログラム:△
「うっわ~、アニメキャラの衣装みたい!」と思ったら、そのものずばりで、音楽が「風の谷のナウシカ」だった(笑)。作中で胞子を入れてた試験管(という名称でいいのか)のポケットまで付いている。
2Lzと2Aは転倒。他のジャンプでも回転不足や抜けが見られた。
スピンのレベルは4、3、B。ステップはレベル1。ステップで転倒してしまった。
終わって頭を抱える。しんどそう。キスクラで左目と首の後ろ(後頭部?)を氷で冷やしていた。だいじないといいのだが。
コンディションが悪かったようだが、彼の流れるようなスケーティングに合ったプログラムだと思うので、好調な時の演技がぜひ見たい。
フリー96.67、総合157.31。

17 Shuai FANG シャイ・ファン(中国)
■SP順位:7,得点:61.70
■楽曲:Your Song (Moulin Rouge soundtrack)
Come What May (Moulin Rouge soundtrack)
■プログラム:△
3Lo+2Tは着氷が流れなかった。3Lo<は転倒。他のジャンプはクリーンだった。
スピンのレベルは323。ステップはレベル3。
表現面で、「おっ☆」なところと「う~ん」なところが混在している。「おっ☆」なところをどんどん増やしていってほしい。
質の高いジャンプが跳べるし、滑りもきれいなので、今後の成長が楽しみだ。
フリー118.40、総合180.10。

18 Julian DONICA ジュリアン・ドニカ(フランス)
■SP順位:9,得点:59.20
■楽曲:Beethoven's Last Night by Transsiberian Orchestra
■プログラム:△
3Loと3S+3T<<は転倒。3Tを3回跳んでしまい、最後の3Tはノーバリュー。2Fにeが。他のジャンプにも着氷の乱れや回転の抜けが複数見られた。
スピンのレベルは3、1、1。ステップはレベル3。上下の動きがほしい。
ベートーベンの有名な曲がさまざまにアレンジされていて、いかにもユーロ!!な編曲だった(苦笑)。曲想の演じ分け、頑張ってたけど、ジャンプのミスが重なり、後半はそれどころじゃなくなっちゃったかなぁ。
フリー94.02、総合153.22。

第3グループが終わった時点で、トップはシャイ・ファン(中国)。


●第4グループ
19 Tatsuya TSUBOI 壷井 達也(日本)
■SP順位:5,得点:66.49
■楽曲:Rurouni Kenshin by Nasoki Sato
■プログラム:△
3F+3Tのフリップにeが。3A<<は転倒。2つ目の3Fにもeが。他のジャンプはクリーンだった。
スピンは全てレベル4。ステップはレベル3。ステップで、木を打ち鳴らすような音が多用されているのだが、それをもっと強く表現してほしい。
スケートがよく滑り、スピンが得意とくれば、わたしのタ・イ・プ☆(笑) 昨季からうまいな~と感心していたが、今季はさらに上達している。嬉しい☆
フリー118.70、総合185.19。現時点で総合1位。

20 Irakli MAYSURADZE イラクリ・マイスラーゼ(ジョージア)
■SP順位:4,得点:66.67
■楽曲:The Sound of Silence by Disturbed
■プログラム:△
冒頭の3A+2Tと3Aはクリーンに着氷。3Fは転倒。他のジャンプに抜けや着氷の乱れが複数あった。
スピンのレベルは2、1、3。2番目のFCSp1は、GOEマイナス。ステップはレベル3。
「しーっ」ポーズでフィニッシュ。全然静かじゃない「サウンド・オブ・サイレンス」であった(苦笑)。この音源、人気あるよね。
序盤はとってもよかったんだけどなぁ。途中からジャンプのミスが重なって、動きが硬くなってしまった。でも、ステップでは抒情的な表現が見られて素敵だった。
フリー118.59、総合185.26で、どちらもPB更新。現時点で総合1位。

21 Jiri BELOHRADSKY イジー・ベロフラドスキー(チェコ)
■SP順位:6,得点:63.56
■楽曲:Moonlight Sonata by Ludwig van Beethoven
■プログラム:〇
昨季から継続のプログラム。おお、あのトンデモ編曲を、今季も滑るのか(笑)。
3Lo+2Tのファーストがダブルになってしまったのと、2つ目の2Aの着氷が乱れてしまった以外は、全てのジャンプがクリーンだった。
スピンのレベルは4、3、4。ステップはレベル3。
久々に聴くと、やはり曲のつなぎ目で、ビクッとしてしまう(笑)。ユーロ名物、へんてこりんな編曲プロなのだが、それぞれの曲想をよく演じ分けていた。
フリー120.61、総合184.17で、総合得点はPB更新。現時点で総合3位。

22 Igor EFIMCHUK イーゴル・エフィンチュク(ロシア)
■SP順位:2,得点:76.10
■楽曲:Spectre (James Bond soundtrack) by Thomas Newman
■プログラム:?
4Tは転倒。クリーンに着氷できたジャンプがほとんどなかった。
スピンのレベルは3、4、4。ステップはレベル3。
2つ目の3Aを着氷と同時に曲想が切り替わるので、これを決められると、めっちゃ気持ちよさそう。
今時めずらしくボーカルなしの「スペクター」サントラ。分かりやすく盛り上がるところがないので、ハイライトを作るのが難しいんじゃないかなぁ。ジャンプがクリーンに下りられると、また印象が変わってくるのかも。
フリー119.53、総合195.63。現時点で総合1位。キスクラで打ちひしがれるエフィンチュク。…にしても彼、ほんと、顔立ちが整ってるわ。フィギュアスケート界はハンサムだらけだけど、その中でも際立っている。

23 Andrew TORGASHEV アンドリュー・トルガシェフ(アメリカ)
■SP順位:3,得点:74.34
■楽曲:El Tango de Roxanne ("Moulin Rouge" soundtrack)
■プログラム:〇
冒頭の4Tはよかった。1つ目の2Aはステップアウト。3F+1Lo+3Sの予定が、サードがシングルに。3Loの予定がシングルに。
スピンは全てレベル4。ステップはレベル3。
3Aは抜き、4Tを組み込んできた。後半少し疲れが見えたが、彼なら終盤の盛り上がりをもっと魅せられると思う。高嶺の花に恋して、嫉妬に苦悩する男を表現しきってほしい。
フリー138.37、総合212.71で、総合得点はPB更新。現時点で総合1位。

24 Alexey EROKHOV アレクセイ・エロホフ(ロシア)
■SP順位:1,得点:77.52
■楽曲:Piano Concerto No. 2 by Sergei Rachmaninov
■プログラム:△
おお、今更だが、彼のコーチはエテリ先生なんだ。へえ~。彼女のところにいる男子選手の中ではちょっと違った個性の持ち主だなぁ。
1つ目の4Tはオーバーターン。4Sはよかった。後半の4Tは着氷が乱れた。
スピンのレベルは3、4、3。ステップはレベル3。
シニアのトップでも遜色ないジャンプ構成(クワド3つ&3A1つ)なので仕方ないとは思うが、エレメンツに集中してた感と、スタミナ切れ感がそこはかとなく漂っていた。それでも、後半のトリプルジャンプをきっちり下りて、プログラムをまとめてきた。
終盤、音楽が一番盛り上がる部分に、最後の要素、ステップが組み込まれている。今回も力を振り絞って演じていたが、やはり疲れが見えたので、最後までキレッキレに演じられるよう頑張ってほしい。
フリー155.27、総合232.79でどちらもPB更新。総合1位に決定。


◆総合順位
左から総合順位、名前、国名、得点、SP順位、FS順位の順に記されている。
1 Alexey EROKHOV RUS 232.79 1 1
2 Andrew TORGASHEV USA 212.71 3 2
3 Igor EFIMCHUK RUS 195.63 2 4
4 Irakli MAYSURADZE GEO 185.26 4 6
5 Tatsuya TSUBOI JPN 185.19 5 5
6 Jiri BELOHRADSKY CZE 184.17 6 3
7 Shuai FANG CHN 180.10 7 7
8 Gabriel FOLKESSON SWE 165.00 12 8
9 Sihyeong LEE KOR 157.31 8 10
10 Larry LOUPOLOVER AZE 154.04 14 9
11 Julian DONICA FRA 153.22 9 11
12 Yakau ZENKO BLR 150.37 10 13
13 Nicholas HSIEH USA 146.58 11 15
14 Yan TKALICH UKR 142.13 15 12
15 Mihhail SELEVKO EST 135.31 13 17
16 Ryszard GURTLER POL 132.00 19 14
17 James MIN AUS 131.05 16 16
18 Vassil DIMITROV BUL 124.32 17 18
19 Daniels ROSCIKS LAT 120.16 18 19
20 Mikalai KAZLOU BLR 114.52 20 20
21 Nikolaj Molgaard PEDERSEN DEN 112.17 21 21
22 Azizmurod SHABAZOV UZB 97.07 22 23
23 Alp Eren OZKAN TUR 96.30 23 22
24 Che Yu YEH TPE 71.66 24 24
WD Rakhat BRALIN KAZ


◆総評
優勝はエロホフ。JGP初優勝おめでとう!! これで一気にJGPファイナル及び世界ジュニアの優勝候補に名乗りを上げてきた。個人的にはFSのクワド1つに抑えて音楽表現のほうにさらに気を配ってほしいな~と思うが、このままクワド3本の構成を続けるんだろうか。

総合2位はトルガシェフ。ジャンプでいくつかミスがあったが、スケーティングと音楽表現はやはり素晴らしい。SPに引き続き、FSもPCSはトップ。

3位はエフィンチュク。初出場のJGPで初表彰台おめでとう。FSではジャンプのミスが重なり、残念だったが、ロシアからまた素敵な選手が出てきてくれて、今後の活躍が楽しみである。

4位はイラクリ。やはりFSで3A2本を下りられるのは、大きな強み。エレメンツ的にいろいろ隙のある選手なので、そこを詰めつつ、自分の強みを生かしていってもらえれば。音楽表現にも光るものを感じる。

5位は壷井くん。初出場のJGPで自分の力をほぼ出し切ることができたのではなかろうか。3Aはまだ成功できてないようだけど、他のトリプルは問題なく跳べている…あ!! そういや今回フリップがエッジエラーをとられていたんだった。SPでは!がついてたんだよねぇ。簡単に直るものではないと思うが、焦らず、根気よく取り組んでいってほしい。

テーマ : フィギュアスケート
ジャンル : スポーツ

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