ネーベルホルン杯2017 2日目 ペアFS

ネーベルホルン杯2017 リザルト
ドイツのオーベストドルフにて開催。ペアFSは、現地時間2017年9月29日(金)に行われた。
ライストで全組の演技を見たが、時々プツプツ通信が切れて、内容がよく分からない演技もあったため、後で動画で見られるものは見た。特に印象に残った演技について、滑走順に感想を書いている。
名前の日本語表記で、自信がないものには、?を付けている。
プログラムについて、独断と偏見による、◎、○、△、×、?の五段階評価を付けている。つまり、わたしの勝手な好き嫌いの感想にすぎないので、どうぞ悪しからず。五段階評価の内容は下記の通り。

  • ◎:何度でも見たい。

  • ○:よかった。好き。

  • △:悪くない。まずまず。

  • ×:イマイチ。

  • ?:何とも判断が付きかねる。




●第2グループ
5 Sumire SUTO / Francis BOUDREAU-AUDET 須藤 澄玲 / フランシス・ブードロー=オデ(日本)
■SP順位:11,得点:54.36
■楽曲:Girl by The Beatles
Let It Be by The Beatles
All My Loving by The Beatles
I Want to Hold Your Hand by The Beatles
■プログラム:?
3Tw3は高さが出てきた。3Sは女性が転倒。スロー3Sはまずまず。5RLiBは、きちんと上げられず、途中で下ろしてしまった。3T<<は転倒。スロー3Sも転倒。FCCoSp4は回転がズレた。
二人の息がかみ合わない演技になってしまった…ペアを見てて、一番いたたまれないやつ…嗚呼(泣)。
フリー94.06、総合148.42。

7 Paige CONNERS / Evgeni KRASNOPOLSKI ペイジ・コナーズ / エフゲニー・クラスノポルスキー(イスラエル)
■SP順位:9,得点:55.85
■楽曲:Schindler's List (soundtrack) by John Williams
■プログラム:△
3Tw2は着氷とキャッチが同時に。GOE 0.00。3Sはまずまず。3T+2T+1Tは、男性がサードがシングルに。二人がもう少しでぶつかりそうに。スロー3Fはこらえたが、GOE減点なし。FCCoSp4は、回転が合っていた。スロー3SはOK。
音楽より先に演技が終わっていた。ふつう逆なのに、めずらしい。
前半はBGMっぽかったけど、終盤のコレオから、音楽が盛り上がってくるのと同時に、パッションが感じられる演技になってきた。
これから滑りこんでいけば、素敵なプログラムになりそう。
フリー115.76はSBかつPB、総合171.61はPB更新。みんな、大喜び。

8 Ashley CAIN / Timothy LEDUC アシュリー・ケイン / ティモシー・ルデュク(アメリカ)
■SP順位:10,得点:55.47
■楽曲:Bang Bang (from "The Great Gatsby" soundtrack)
Young and Beautiful (from "The Great Gatsby" soundtrack)
A Little Party Never Killed Nobody (from "The Great Gatsby" soundtrack)
■プログラム:〇
3Tw1はまずまず。3S+2T+2Loもまずまず。スロー3Lzはこらえた。3Loは、女性が乱れた。コレオのスパイラルが美しい。特に男性の美しさに目を引かれる。スロー3Sはお手つき。CCoSp2は前半の回転がズレた。
演技後、二人ともすごく喜んでいた。2週間前のロンバルディア杯より、断然良くなってたもんな~。
つなぎの振付が素敵なんだよねぇ。特にペアスピンの後、サイドバイサイドのステップが、二人とも同じ振付なんだけど、そこがほんとかっこいい。
ただ、基本、このプログラムの編曲、好きなんだけど、デススパイラル中の曲の切り替わりが不自然なのが気になる。せめてエレメンツが終わったところで帰ればいいのに。エレメンツの途中で変わるなら、そのエレメンツで曲想の変化もきちんと表現しないと。
フリー120.88SB、総合176.35で、どちらもPB更新。


●第3グループ
9 Annika HOCKE / Ruben BLOMMAERT アニカ・ホッケ / ルーベン・ブロマールト(ドイツ)
■SP順位:8,得点:56.76
■楽曲:Romeo and Juliet (soundtrack) by Abel Korzeniowski
■プログラム:?
3Tw2はまずまず。3T+2T+2TはOK。スロー3Loはまずまず。2AはOK。FCCoSp4の回転は、終盤少しズレたけど、それまではきっちりそろっていた。
終わった後、めっちゃ喜んでる。地元で良い演技ができて良かったね!
ジャンプ系が強い。ソロもスローも全部加点が取れてるもんな~。
ライストがプツプツ途切れたので自信がないが、ロマンティックで甘やかな曲想をよく表現していたと思う。
フリー123.61、総合180.37。

10 Anna DUSKOVA / Martin BIDAR アンナ・ダスコワ / マルティン・ビーダル(チェコ)
■SP順位:7,得点:58.80
■楽曲:Once Upon a Time (from "Nouba" - Cirque du Soleil)
La Nouba (from "Nouba" - Cirque du Soleil)
Pearl (from "Kooza" - Cirque du Soleil)
Klezmer Moment (from "Corteo" - Cirque du Soleil)
■プログラム:?
二人ともおそろいのピエロっぽい衣装。
3TはOK。3Tw2は高い。1S+2T+1Tは、それぞれ回転が抜けてしまった。スロー3Fはお手つき。スロー3SはOK。5ALi1は、途中で下ろしてしまった。最後のコレオで男性が女性の足を持てず、動きもよたよたしてしまった。
男性の調子が良くなかったのかなぁ。終わった後、疲労困憊の男性を、女性が慰めていた。
フリーは、独創的な振付がいくつも盛り込まれている意欲作だとは思うのだが、今のところ詰め込みすぎて忙しない感じ。4曲も使ってるしなぁ。滑りがいいんだから、クラシックの王道曲のほうが合ってるんじゃないかと思うんだけど…。
フリー110.86、総合169.66。

11 Tae Ok RYOM / Ju Sik KIM テオク・リョム / ジュシク・キム(北朝鮮)
■SP順位:5,得点:60.19
■楽曲:Je suis qu'une chanson by Diane Justler, performed by Ginette Reno
■プログラム:△
3Tw1はよかった。3T+2Tはまずまず。2Sは二人ともダブルに。FCCoSp3は回転がズレた。スロー3Sとスロー3LoはOK。PCoSp4は回転が速く安定している。
終わった後、二人ともガッツポーズ&ハグ。
昨季とは、スケーティングのスピードが違う。エレメンツの面でも音楽表現の面でも、上達したのがはっきりと分かる演技だった。
フリー119.90、総合180.09で、どちらもPB更新。フリーは15点近く、総合得点は10点以上アップだよ!! すごいよ!!

12 Camille RUEST / Andrew WOLFE カミーユ・ルーエ / アンドリュー・ウルフ(カナダ)
■SP順位:6,得点:59.40
■楽曲:Earth Song by Michael Jackson
Home by Armand Armar
■プログラム:△
昨季から継続のプログラム。
冒頭のダンスリフトで、二人が向かい合い、移動しながらくるくる回るの素敵☆ 3Tw1は、女性を抱えてしまった。3T<+2Tは、女性がファーストでオーバーターン。スロー3Loはお手つき。3S<は女性が転倒。3Li3の動きがぎこちなくて怖かったが大丈夫。スロー3Sはまずまず。PCoSp3は、回転が速い。
細部がちょいちょい雑なところがあるので、そこもきちんと気を配れるようになると、さらに素敵なプログラムになると思う。
フリー109.71、総合169.11で、どちらもPB更新。


●第4グループ
13 Ekaterina ALEXANDROVSKAYA / Harley WINDSOR エカテリーナ・アレクサンドロフスカヤ / ハーリー・ウィンザー(オーストラリア)
■SP順位:4,得点:64.51
■楽曲:Tango in the Park (from "The Mask" soundtrack) by Randy Edelman
The Business of Love (from "The Mask" soundtrack) by Domino
You Would Be My Baby (from "The Mask" soundtrack) by Vanessa Williams
Hey Pachuco (from "The Mask" soundtrack) by Straight Up
■プログラム:△
3Tw4はふわっと高い。3Sと3T+2T+2TはOK。スロー3Fは軸が斜めになったけど、クリーンに着氷。女性すごい。FCCoSp4は、途中でズレたが、回転は速い。スロー3Sはよかった。
ほぼクリーンな演技で、終わってすぐ女性がガッツポーズ。男性も超笑顔。とはいえ、二人ともヘトヘトで、お辞儀するのも一苦労な感じ(苦笑)。スタミナが課題か。
コミカルな振付、前のJGPリガ杯よりは板についてきた(笑)。終盤、「マスク」の超有名なアップテンポの曲に切り替わったところで、ギアを上げれればなぁ。今はガス欠な中、気力を振り絞って何とかエレメンツをこなしてるって感じなのよね。
104.16、164.10
フリー125.80、総合190.31で、どちらもSBかつPB更新。フリーは20点以上、総合得点は25点以上アップ!! 二人とも感極まってる~。よかったね~。

14 Miriam ZIEGLER / Severin KIEFER ミリアム・ツィーグラー / セヴェリン・キーファー(オーストリア)
■SP順位:3,得点:65.09
■楽曲:Coldplay Medley
■プログラム:〇
3Sは男性がこらえた。GOE 0.00。3Tw1はキャッチと着氷が同時。3Tは男性が転倒。スロー3FはOK。FCCoSp4は回転がビミョ~にずれた。コレオのムーブメントがシームレスでうっとりさせられる。
演技が終わった後、笑顔でハグ。
デススパイラルの後、二人が片膝をついて向き合い、女性が男性の胸を押して、すーっと離れていくとこ、素敵~☆
流れるようなスケーティングと、愛と信頼のオーラがふわっふわっと広がっていくような演技が、本当に心地よい。
フリー115.51、総合180.60で、どちらもSBかつPB更新。総合得点は15点近くアップ!!

15 Aliona SAVCHENKO / Bruno MASSOT アリョーナ・サフチェンコ / ブルーノ・マッソ(ドイツ)
■SP順位:2,得点:72.99
■楽曲:La Terre vue du ciel by Armand Amar, edited by Maxime Rodriguez
■プログラム:〇
スタートのポーズが∞。う~ん、最初から飛ばしてる~☆
3Tw3はふわっっっと高い。スロー3Aは転倒。3T+3T+SEQは男性が転倒。3Sの予定が、男性がダブルに。スロー3Sは足をついたか。CCoSp4は、回転が速すぎて自信がないが、多分そろっている。PCoSp4の出で、女性がガクンと足を下ろした。プル。BoDs4の回転が速くてきれい。最後、男性の首の後ろに女性が乗ったまま、ポーズをとってフィニッシュ。…わけわからん!!
……何というか、自分たちの限界というより、人類の限界にこれでもか~これでもか~と挑戦しまくってるプログラムだった。ジャンプ系以外にも、ちょこちょこミスはあったのだが、そもそもやってることの難度がすごいので、GOE加点が1点以上つくという。
フリー138.09、総合211.08。現時点で総合1位。

16 Evgenia TARASOVA / Vladimir MOROZOV エフゲーニャ・タラソワ / ウラジミール・モロゾフ(ロシア)
■SP順位:1,得点:77.52
■楽曲:Candyman by Christina Aguilera
■プログラム:△
女性は黄色と黒のドット柄ワンピ。男性は黒の上下に、黄色に黒のドットが入ったネクタイを締めている。
4Tw3は、着氷が少し乱れた。3SはOK。スロー3Sは高さと飛距離がすごい。3T+2Tの予定が、2T+1Tに。女性の回転が抜け、男性はファーストでオーバーターン。FCCoSp4は回転が合っている。スロー3Loはよかった。
音楽に少し遅れてのフィニッシュ。
明るくて楽しい、ダンサブルなプログラムなんだけど……率直に言って、途中で音楽に飽きた。編曲はまともだし、変化もあるし、悪くないと思うんだけど、単に音楽がわたしの好みじゃないんだよね。こればっかりはどうしようもない(苦笑)。
フリー140.94、総合218.48。総合1位に決定。


◆総合順位
左から総合順位、名前、国名、得点、SP順位、FS順位の順に記されている。
1 Evgenia TARASOVA / Vladimir MOROZOV RUS 218.46 1 1
2 Aliona SAVCHENKO / Bruno MASSOT GER 211.08 2 2
3 Ekaterina ALEXANDROVSKAYA / Harley WINDSOR AUS 190.31 4 3
4 Miriam ZIEGLER / Severin KIEFER AUT 180.60 3 8
5 Annika HOCKE / Ruben BLOMMAERT GER 180.37 8 4
6 Tae Ok RYOM / Ju Sik KIM PRK 180.09 5 6
7 Ashley CAIN / Timothy LEDUC USA 176.35 10 5
8 Paige CONNERS / Evgeni KRASNOPOLSKI ISR 171.61 9 7
9 Anna DUSKOVA / Martin BIDAR CZE 169.66 7 9
10 Camille RUEST / Andrew WOLFE CAN 169.11 6 10
11 Sumire SUTO / Francis BOUDREAU-AUDET JPN 148.42 11 14
12 Tatiana DANILOVA / Mikalai KAMIANCHUK BLR 147.50 12 11
13 Laura BARQUERO / Aritz MAESTU ESP 145.10 13 13
14 Zoe JONES / Christopher BOYADJI GBR 142.54 14 12
15 Su Yeon KIM / Hyungtae KIM KOR 129.00 16 15
16 Darja BEKLEMISCSEVA / Mark MAGYAR HUN 114.14 15 16


◆総評
平昌オリンピックの出場枠は、4枠+返上1枠なので、オーストラリア、オーストリア、北朝鮮、イスラエル、チェコが獲得した。おめでとう☆ 日本は補欠第1位。

優勝はタラソワ&モロゾフ。スケーティングとエレメンツの質の高さ、音楽表現と、相変わらず申し分ない。個人的にフリーのプログラムはビミョ~な感じなのだが、滑りこんでいけば化けるかもしれない。

総合2位はサフチェンコ&マッソ。FSもこれまためっちゃ芸術性の高い、高難度のプログラム。あらゆる面ですごいけど、特にリフトがすごかった。3つとも、何がどうなってるかわけわからん、とんでもリフトばかりで、それを他の組の1.5倍速でやってる感じなんですよ。

3位はアレクサンドロフスカヤ&ウィンザー。いや~、この組はほんと、ここぞという時に力を発揮できるペアだなぁ。まだ若いのに素晴らしいわ。あとは女性が問題なく国籍が取得できますように。

4位はツィーグラー&キーファー。FS8位だけど、PB更新したし、良い演技だった。本大会は、PBを出す組が続出で、レベル高かったんだよねぇ。

5位はホッケ&ブロマールト。前のパートナーのマリさんを応援してた身としては少々複雑だが、男性は良いパートナーを見つけたね。ドイツ2番手の争いも、白熱しそうですな。

6位はリョム&キム。次に彼らの演技を見られるのは、平昌オリンピックになるのだろうか。せめてあと1回くらい国際大会に派遣してもらえないかな~。せっかくドンドコうまくなってるんだからさ~。

7位はケイン&ルデュク。フリーの「ギャツビー」は、フィギュアスケートでよく使われる人気曲だけど、わたしがいいなと思うプログラムには巡り会えていなかったのだが、彼らのプログラムはお気に入りになる可能性大☆ 今後のブラッシュアップが楽しみだ。

8位はコナーズ&クラスノポルスキー。男性の方は、これまでパートナーとなかなか長続きしなかったようなのだが、オリンピックシーズンに、良いパートナーに出会えてよかったね! 今のパートナーと、長く続けられますように。

9位はダスコワ&ビーダル。本大会は、コンディションが良くなかったのか、それともオリンピックの枠取りのプレッシャーが大きかったのか、彼ららしい演技が見られず、残念だった。

11位の須藤&オデは、オリンピックの出場枠、獲得ならず。非常に残念だが、シーズンはこれからも続くし、GPシリーズや全日本で、また素敵な演技を見せてほしい。
朝日新聞の記事で、澄玲ちゃんが「(昨季のワールドで)フリーに進めなかった悔しさがあって、もう1シーズンやることになった」と話しているところを見ると、もしかして、今季いっぱいで引退するつもりなのかなぁ…。

テーマ : フィギュアスケート
ジャンル : スポーツ

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