GPロステレコム杯2017 2日目 男子FS

GPロステレコム杯2017 リザルト
ロシアのモスクワにて開催。男子FSは、現地時間2017年10月21日(土)に行われた。
動画とテレビ放送で全員の演技を見た。滑走順に感想を書いている。テレ朝の解説は織田信成、実況は進藤潤耶アナ。
名前の日本語表記で、自信がないものには、?を付けている。
プログラムについて、独断と偏見による、◎、○、△、×、?の五段階評価を付けている。つまり、わたしの勝手な好き嫌いの感想にすぎないので、どうぞ悪しからず。五段階評価の内容は下記の通り。

  • ◎:何度でも見たい。

  • ○:よかった。好き。

  • △:悪くない。まずまず。

  • ×:イマイチ。

  • ?:何とも判断が付きかねる。




●第1グループ
1 Denis TEN デニス・テン(カザフスタン)
■SP順位:10,得点:69.00
■楽曲:SOS d'un terrain by Dimash Kudaibergen
■プログラム:?
動画
フジテレビスケートのツイートによると、右足首の怪我は、手術が必要な状態だが、シーズンに間に合わないため、手術は回避とのこと。ギャー!!(泣)
4S<は転倒。4T<はお手つき。3Aはよかった。後半の1A+2Tは、ファーストがトリプルの予定だったのでは。連続ジャンプは1つしか入らなかった。右足首の痛みがあるためだろうが、プログラムからルッツとフリップを抜いてきた。
スピンとステップは全てレベル4。
コレオとステップは非常にエモーショナルでドラマティックだった。万全のコンディションでの演技を見たい。はげしく見たい。
フリー145.35、総合214.35。

2 Daniel SAMOHIN ダニエル・サモヒン(イスラエル)
■SP順位:12,得点:62.02
■楽曲:Two Angels by N. Erdenko
■プログラム:○
動画
4Sと3Aは転倒。ほとんどのジャンプで回転が抜けたり着氷が乱れた。連続ジャンプは1つしか入らず。
スピンは全てレベル3。ステップはレベル2。
ジャンプでミスがこれだけ出たにもかかわらず、彼のスケーティングや表現力の向上を感じた。サモヒンが史上最高にかっこよく見えた。
フリー121.77、総合183.79。時間超過と転倒2により、減点3。

3 Grant HOCHSTEIN グラント・ホクスタイン(アメリカ)
■SP順位:11,得点:67.56
■楽曲:Phantom of the Opera by Andrew Lloyd Webber
■プログラム:△
動画
振付は、コーチのオッペガード先生。
4Tと後半の3A<は転倒。前半の3A<は足をついた。ジャンプを力んで跳んでいるように見えた。
スピンのレベルは2、4、4。ステップはレベル2。
終盤のコレオでたっぷりイーグルが見られて幸せ~☆
後半、ファントムの歌をたっぷり聴かせる編曲。ボーカルの使い方がわたし好みだった。最初から最後までボーカル入りだと疲れちゃうんだよね。
フリー138.53でSB更新、総合206.09。

4 Andrei LAZUKIN アンドレイ・ラズーキン(ロシア)
■SP順位:9,得点:78.54
■楽曲:Masquerade by Aram Khatchaturian
■プログラム:△
動画
4Tと2回目の3A<は転倒。最初の3A+SEQ+2Aは、ファーストで足をついてしまったようで、セカンドがカウントされず。3Sはお手つき。
スピンのレベルは3、4、3。ステップはレベル2。
「仮面舞踏会」はハデハデだけど変化をつけるのが難しい曲だから、FSでやると、単調で飽きちゃうんだよな~。これこそ、ロシア名物ズンチャカビート使えばいいのに、まっとうな編曲だし。
フリー133.60、総合212.14で、総合得点はPB更新。

5 Moris KVITELASHVILI モリス・クヴィテラシヴィリ(ジョージア)
■SP順位:8,得点:80.67
■楽曲:Radioactive by Imagine Dragons
Dream by Imagine Dragons
Believe by Imagine Dragons
■プログラム:△
動画
え、なにこのふしぎ衣装。SFっぽい。
3Aは幅があり、素晴らしい。4SはOK。4T+3Tはよかった。後半の4Tはステップアウト。3Fと2A+1Lo+3Sは着氷が乱れた。
スピンは全てレベル4。ステップはレベル3。
ふしぎ衣装にふさわしい、ふしぎプロであった。ふしぎな踊りも見られた(笑)。でもま、いいんじゃないかな。滑ってる選手本人が楽しそうだし。
フリー169.59、総合250.26で、どちらもPB更新。

6 Nam NGUYEN ナム・ニューエン(カナダ)
■SP順位:7,得点:80.74
■楽曲:An American in Paris by George Gershwin
■プログラム:△
動画
昨季から継続のプログラム。
4Tはよかった。4S<は転倒。後半の4Sはダブルに。3Lz+3Tはルッツに!がつき、GOEマイナス。
スピンのレベルは3、4、2。ステップはレベル3。一蹴りの伸びがほしい。
明るくて軽快な音楽が彼にぴったりだと思う。2シーズン目だけあって、プログラムの完成度が高いなぁと感じた。
フリー157.71でSB更新、総合238.45。

第1グループが終わった時点で、トップはモリス・クヴィテラシヴィリ(ジョージア)。


●第2グループ
7 Misha GE ミーシャ・ジー(ウズベキスタン)
■SP順位:5,得点:85.02
■楽曲:Meditation (from "Thais") by Jules Massenet
■プログラム:○
すべてのジャンプをクリーンに着氷。
スピンのレベルは4、3、4。ステップはレベル4。
静けさと力強さが共存している。昨季まではステップやコレオで荒ぶることが多かったけど、今季はその激情がいい意味でコントロールされているように感じる。スケーティングの移動距離がもそっと出ればなぁ。
フリー170.31、総合255.33で、どちらもPB更新。現時点で総合1位。

8 Mikhail KOLYADA ミハイル・コリヤダ(ロシア)
■SP順位:4,得点:85.79
■楽曲:Steamroller Blues by Elvis Presley
Can't Help Falling In Love by Elvis Presley
Rip It Up by Elvis Presley
■プログラム:△
4Lzと4S、3Lzは転倒。3Aは足がついた。
スピンとステップは全てレベル4。SPもFSもか。すごいな。
ロシアなのに編曲がまともとは(笑)。3回も転倒したけど、動きは最後までキレッキレ。シャープでクリアーな演技だった。
かっこいいプログラムなので、クリーンな演技を見られるのが楽しみだ。
フリー185.27はPB、総合271.06はSB更新。現時点で総合1位。

9 Deniss VASILJEVS デニス・ヴァシリエフス(ラトビア)
■SP順位:6,得点:82.44
■楽曲:Put the Blame On Mame by Doctor 3
Anyone to Love by Michael Buble
Sway by Michael Buble
■プログラム:○
3A<は着氷が乱れた。4Tは両足着氷。2回目の3Aは転倒。3Loはこらえた。連続ジャンプが1つしか入らず。
スピンのレベルは3、4、4。ステップはレベル3。
ヴァシくんも、いよいよクワドに挑戦してきたか。
3曲目の「スウェイ」に乗って滑るコレオ、めっちゃかっこよかった~☆ 課題は前半かな。今のところ印象が薄い。
フリー145.09、総合227.53。現時点で総合5位。

10 Dmitri ALIEV ドミトリー・アリエフ(ロシア)
■SP順位:3,得点:88.77
■楽曲:To Build A Home by Cinematic Orchestra
■プログラム:△
4Lz<は素人目にも回転不足と分かった。4T+3Tはよかった。4Tと3A2本で転倒。連続ジャンプは2つしか入らず。
スピンのレベルは2、3。最後のCSSpはノーバリュー。ステップはレベル4。
音楽に少し遅れてのフィニッシュ。終盤、疲れが見えた。
将来を見据えての、クワド2種3本の挑戦なんだろうが、彼のスケーティングと音楽表現を愛する者としては、クワドは1本にして、バテないようにプログラムを滑り切る力をつけてほしいなぁと思ってしまう。
フリー150.84、総合239.61。現時点で総合4位。

11 Yuzuru HANYU 羽生 結弦(日本)
■SP順位:2,得点:94.85
■楽曲:Seimei (soundtrack) by Shigeru Umebayashi
■プログラム:○
今回跳んだジャンプは下記の通り。
4Lz 3Lo 3F(ここから後半)4S 2T 4T+3T 3A+2Tタノ 3A
4Lzは深くかがみこんだけど、フリーレッグはつかず。3Loはクワドの予定だったと思う。4Sはオーバーターン。2Tはクワドの予定だったと思う。最後の3Aは少々バランスを崩したが、GOEプラスなのは、前後で難しいことをやっているからか。
4Lzに初挑戦して成功!! さすがです。その後、ジャンプにミスはいくつか出たが、大きく崩れることなく、プログラムをまとめてきた。さすがです。
あー、やっぱこのプログラムいいなぁ。見てると高揚する。
フリー195.92、総合290.77で、どちらもSB更新。現時点で総合1位。

12 Nathan CHEN ネイサン・チェン(アメリカ)
■SP順位:1,得点:100.54
■楽曲:Mao's Last Dancer (soundtrack) by Christopher Gordon
■プログラム:○
ローリー・ニコル振付。
今回跳んだジャンプは下記の通り。
4Lz+3T 4F 4S(ここから後半)4T+2T+2Lo 2T 3A 3A+2T 3Lz
3Aと3A+2T<は着氷が乱れた。単独の2Tは、クワドの予定だったと思う。3A+2Tのセカンドは3回目の2Tになったので、ノーバリュー。
スピンのレベルは4、4、1V。最後のCCoSp1Vは、軸が少しぶれた。ステップはレベル3。独創的な振付で、踊る踊る。
FSもオリンピックシーズンにふさわしいプログラムを作ってきた!! ステップに比べると、コレオがちょっと薄味だったかなぁと感じたけど、それはこれからどんどん濃くしていってくれるだろう。
フリー193.25、総合293.79で、どちらもSB更新。総合1位に決定。


◆総合順位
左から総合順位、名前、国名、得点、SP順位、FS順位の順に記されている。
1 Nathan CHEN USA 293.79 1 2
2 Yuzuru HANYU JPN 290.77 2 1
3 Mikhail KOLYADA RUS 271.06 4 3
4 Misha GE UZB 255.33 5 4
5 Moris KVITELASHVILI GEO 250.26 8 5
6 Dmitri ALIEV RUS 239.61 3 7
7 Nam NGUYEN CAN 238.45 7 6
8 Deniss VASILJEVS LAT 227.53 6 9
9 Denis TEN KAZ 214.35 10 8
10 Andrei LAZUKIN RUS 212.14 9 11
11 Grant HOCHSTEIN USA 206.09 11 10
12 Daniel SAMOHIN ISR 183.79 12 12


◆総評
優勝はネイサン。FSは2位だが、SPのリードを保った。GP初優勝おめでとう☆ 意外にも今回が初優勝なんだよね。なんかもう10回くらい優勝してそうな貫禄と落ち着きがあるけど(笑)、彼はシニアに上がってまだ2シーズン目なんだよな。
彼のスケーティングと音楽表現を愛する者としては、彼にしかできない、芸術的なプログラムを作り上げてきてくれて、めっちゃ幸せである。今でも十分素晴らしいけど、これからどんどんブラッシュアップしていって、さらに素敵なプログラムに仕上げてほしい。

総合2位は結弦くん。FSは1位。今季もまたGP初戦は銀メダルだった。まぁそれもこれも彼が毎年新しい挑戦を続けているからで、すごく前向きな2位だと思う。4Lzも成功できたし☆
彼の場合、今自分にできる最高難度に挑戦しないと、モチベを保つのが難しくて、かえって演技の出来に悪影響を及ぼしちゃうんだろうなぁ。だから多少ミスが出ようが、最高難度に挑んだほうが、ジャンプだけでなく、表現面でも良い演技になるんだと思う。

3位はコリヤダ。SP同様、FSでもPCSは結弦くんに次いで2位。僅差だけど、ネイサンより上なんだよね。大きなミスをしているにも関わらず、この高評価なので、クリーンな演技をしたら、さらに跳ね上がりそう。

4位はミーシャ。昨季、引退するかもと話していたので、今季も続けると知ってとても嬉しい。それはわたしだけでなく、世界中のフィギュアスケートファンがそうなんだなということが、本大会の大声援で感じ取ることができた。今季のプログラムは、SPもFSも彼の集大成にふさわしい、素晴らしいプログラムなので、今後の進化を楽しみに見守っていきたい。

9位のデニスは、今季もまた怪我に苦しんでいるようで、本当に辛い…(泣)。手術が必要なほど大怪我なのに、平昌オリンピックのために回避しているなんて…(泣)。

12位のサモヒンは、一体全体ジャンプがどうしちゃったんだろう。怪我してるのかなぁ? FSはとってもかっこいいプログラムだと思うので、クリーンな演技がぜひとも見たい。

テーマ : フィギュアスケート
ジャンル : スポーツ

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