GPロステレコム杯2017 2日目 アイスダンスFD

GPロステレコム杯2017 リザルト
ロシアのモスクワにて開催。アイスダンスFDは、現地時間2017年10月21日(土)に行われた。
動画ですべての組の演技を見た。滑走順に感想を書いている。
名前の日本語表記で自信がないものには、?を付けている。
プログラムについて、独断と偏見による、◎、○、△、×、?の五段階評価を付けている。つまり、わたしの勝手な好き嫌いの感想にすぎないので、どうぞ悪しからず。五段階評価の内容は下記の通り。

  • ◎:何度でも見たい。

  • ○:よかった。好き。

  • △:悪くない。まずまず。

  • ×:イマイチ。

  • ?:何とも判断が付きかねる。




●第1グループ
1 Alisa AGAFONOVA / Alper UCAR アリサ・アガフォノワ / アルペル・ウチャル(トルコ)
■SD順位10,得点:53.11
■楽曲:Marco Polo by Loreena McKennit
Cleopatra by Maxime Rodriguez
Iron by Woodkid
■プログラム:×
動画
リフト。ステップ。スピン。リフト。スピードとキレがほしい。リフト。ツイズル。最後ズレたか。ステップ。リフト。
ステップはレベル2と3。
「クレオパトラ」がテーマらしく、エキゾチックな振付が散りばめられているのだが、いまいちハイライトが感じられない。
スピードとキレがほしい。動きがちょっともっさりしてる。
フリー87.68、総合140.79。

2 Nicole KUZMICHOVA / Alexandr SINICYN ニコル・クズミチョワ / アレクサンドル・シニツィン(チェコ)
■SD順位:9,得点:54.39
■楽曲:Willkommen (from "Cabaret") by John Kander
Money (from "Cabaret") by John Kander
Mein Herr (from "Cabaret") by John Kander
■プログラム:△
動画
女性のツインテールかわいい☆ 男性のアイメイク頑張ってる(笑)。…にしても、白黒を使ってこれだけ奇抜なデザインを考えつくなんて、ある意味すごいと思う(苦笑)。
ステップは両方レベル2。最後のコレオリフトは、二人が向かい合ってくるくる回るのだが、独創的なポジションでおもろい。
コミカルで楽しいプログラムだが、昨季のFDと似たような路線なのが気になる。ま、きっとこういうのが得意分野なんだろうけど、まだ若いんだし、いろんなカラーに挑戦してほしい。
フリー82.42、総合136.81で、どちらもSB更新。

3 Marie-Jade LAURIAULT / Romain LE GAC マリー=ジャード・ローリオ / ロマン・ルギャック(フランス)
■SD順位:8,得点:55.64
■楽曲:You Take My Breath Away by Queen
Another One Bites the Dust by Queen
■プログラム:○
動画
ステップは両方レベル2。
RoLi4+StaLi4は見ごたえ十分。STw4は回転がゆったりなのも速いのも合っている。CoSp4は女性のレイバックポジションが美しい。CuLi4はとんでもリフトで、目が丸くなってしまった。すごい。今はチョイぎこちないので、これがスムーズになると、凄まじいだろうな~。
モダンでオシャレなプログラム。空間を自由自在に動いているように見えた。独創的な振付がいくつも盛り込まれていて、見ごたえがある。
フリー91.55でSB更新、総合147.19。

4 Betina POPOVA / Sergey MOZGOV ベティナ・ポポワ / セルゲイ・モズゴフ(ロシア)
■SD順位:6,得点:64.14
■楽曲:Carmen Suite by Georges Bizet
■プログラム:○
動画
ステップは両方レベル3。STw4は、回転が速いのにそろってる。
最後のエレメンツの荒ぶるDiSt3がすごかった。それまで黒子に徹していた男性の存在感がぐんと増して、冒頭からカルメンが憑依したかのような女性とガチやりあってる感満載。鬼気迫るステップで目が離せない。
フリー99.88、総合164.02で、総合得点はPB更新。

5 Rachel PARSONS / Michael PARSONS レイチェル・パーソンズ / マイケル・パーソンズ
■SD順位:7,得点:59.41
■楽曲:Ghost Dances:
La Partida by Victor Jara
Sikuriadas by Inti Illimani
Quiaquenpita by Inti Illimani
■プログラム:△
動画
ステップのレベルは3と2.STw1のセカンドで男性が大きくスタンブル。
男性がSDに引き続き、スタンブルでミスしてしまい、心の中で思わず「お兄ちゃん!!」と叫んでしまった(苦笑)。
兄妹ならではのユニゾンの高さを生かしたプログラム。スピードに乗って、よく滑っていた。
フリー89.34、総合148.75。

第1グループが終わった時点で、トップはベティナ・ポポワ? / セルゲイ・モズゴフ(ロシア)。


●第2グループ
6 Piper GILLES / Paul POIRIER パイパー・ギルス / ポール・ポワリエ(カナダ)
■SD順位:4,得点:69.67
■楽曲:Stolen Hearts
Perry Mason Theme by Fred Steiner
Smokey Sax Perry
Mason Theme by Fred Steiner
■プログラム:×
動画
ステップは両方レベル3。一蹴りの伸びがほしい。CuLi4は独創的。SlLi4は、最後スピードがなくなった。
個人的に、彼らのプログラムで史上もっともパッとしないプログラムだった。毎シーズン、独創的でおもろいプログラムを作ってきてくれて、このFDも独創的は独創的なんだけど…いまいちハイライトや高揚感が感じられない。ショック!!
フリー102.62、総合172.29で、総合得点はSB更新。現時点で総合1位。

7 Charlene GUIGNARD / Marco FABBRI シャルレーヌ・ギニャール / マルコ・ファブリ(イタリア)
■SD順位:5,得点:68.99
■楽曲:Exogenesis Symphony Part III by Muse
■プログラム:◎
動画
ステップはレベル3と2。CoSp4は回転が速くなめらか。ロンバルディア杯でミスしたCuLi3は、男性が少しプルプルしていたが大丈夫。
スピードがかなり出ているにも関わらず、すべての動きがなめらかで、最初から最後までプログラムの流れがよどみない。
これオリンピックでクリーンな演技見たらぜったい泣く!! 今でさえ涙ぐんでるもん!!
フリー102.38、総合171.37で、どちらもSB更新。現時点で総合2位。

8 Ekaterina BOBROVA / Dmitri SOLOVIEV エカテリーナ・ボブロワ / ドミトリー・ソロビエフ(ロシア)
■SD順位:2,得点:76.33
■楽曲:Oblivion performed by Two Cellos
Beethoven's Five Secrets by The Piano Guys
■プログラム:○
動画
ステップはレベル4と3。STw4は、回転が速くそろっているが、もそっと移動距離がほしい。でもジャッジは+3もかなり出しているので、十分素晴らしいのかも。RoLi4は、女性がしゃちほこポジションでぐるぐる。
フィギュアスケートファンの皆様のツイートによると、このプログラムは、「ある男性が盲目の女性と恋に落ちるのだが、最後に女性の存在が幻覚(夢?)だったと分かる」というストーリーらしい。またそーゆー難解な物語を(汗)。フツーに失恋するとかじゃダメなのか。
…とはいえ、演技とプログラムはたいへん素晴らしかった。物語る表現が秀逸で、まず冒頭のほんの短い振付だけで女性が盲目であることが伝わってくるし、前半のCiSt4は、女性が男性と視線を合わせず、あさっての方向を見ていることで、盲目であることがさらによく分かる。で、中盤のSp2が終わったところで、曲想が変化し、女性の目が見えるようになったことが示唆される。後半のDiSt3は、二人が見つめ合い、喜びを爆発させる様子が生き生きと描かれるが、最後、男性が女性の姿をとらえられなくなった姿が描かれ、フィニッシュ。
たった4分間でこれだけの物語を表現できるってすごい。浮遊感のあるスケーティングも素敵☆ あとはレベルの取りこぼしがないように頑張ってほしい。ダンススピンがレベル2だなんて、もったいなさすぎる。
フリー108.41、総合184.74で、総合得点はSB更新。現時点で総合1位。

9 Maia SHIBUTANI / Alex SHIBUTANI マイア・シブタニ / アレックス・シブタニ(アメリカ)
■SD順位:1,得点:77.30
■楽曲:Paradise by Coldplay
■プログラム:△
動画
ステップは両方レベル3。SlLi4は、とんでもリフトなのにポジションチェンジがなめらかでよどみない。STw4がプログラムのクライマックス。素晴らしい出来栄え。
スーパーにクリーンな演技で、プログラムの流れも非常に良かったんだけど、ここ3シーズン、似たようなプログラムばっか滑ってるなぁという印象を受ける。こういうのが得意路線なのは分かるけど、いまひとつ面白みに欠けるというか。
フリー111.94、総合189.24。現時点で総合1位。

10 Alexandra STEPANOVA / Ivan BUKIN アレクサンドラ・ステパノワ / イワン・ブキン(ロシア)
■SD順位:3,得点:71.32
■楽曲:Love Story Theme
Love's Dream by Rick Wakeman
Liebestraum No. 3 in A-Flat Minor, S. 541 by Franz Lizst, performed by Martin Jones
■プログラム:△
動画
ステップは両方レベル3。
シームレスでスピーディーな演技だった。この二人がこんなにロマンティックムーディーな滑りができるようになっていたとは。
というわけで、演技はたいへん素晴らしかったのだが、編曲が…「ザッツロシア!!」な編曲だった(苦笑)。男女ボーカル入り「愛の夢」なんだけど、ボーカルとオケがそろってメロディーラインを歌って&奏でているので、かなりうるさく感じる。
フリー108.03、総合179.35で、どちらもPB更新。総合3位に決定。


◆総合順位
左から総合順位、名前、国名、得点、SD順位、FD順位の順に記されている。
1 Maia SHIBUTANI / Alex SHIBUTANI USA 189.24 1 1
2 Ekaterina BOBROVA / Dmitri SOLOVIEV RUS 184.74 2 2
3 Alexandra STEPANOVA / Ivan BUKIN RUS 179.35 3 3
4 Piper GILLES / Paul POIRIER CAN 172.29 4 4
5 Charlene GUIGNARD / Marco FABBRI ITA 171.37 5 5
6 Betina POPOVA / Sergey MOZGOV RUS 164.02 6 6
7 Rachel PARSONS / Michael PARSONS USA 148.75 7 8
8 Marie-Jade LAURIAULT / Romain LE GAC FRA 147.19 8 7
9 Alisa AGAFONOVA / Alper UCAR TUR 140.79 10 9
10 Nicole KUZMICHOVA / Alexandr SINICYN CZE 136.81 9 10


◆総評
優勝はシブタニ兄妹。FDは、個人的に「またこーゆーのか」感は否めないが、戦略としては、間違ってないと思う。

総合2位はボブロワ&ソロビエフ。最初プログラムのストーリーを知った時は、どういうプログラムになるのか心配だったが、実際演技を見たら、まったくの杞憂であった。卓越したストーリーテリング力で、一気に魅了された。

3位はステパノワ&ブキン。FDは、2位のボブ&ソロと1点差もない。ロシアのエースの座を脅かしつつあるのではなかろうか。非常に残念なのは、FDのボーカルがうるさくて、演技に集中できないこと。ボーカルのボリュームをもそっと控えめにしてもらえないものか。

4位のギルス&ポワリエは、お気に入りのカップルなのに、FDが全く胸に響かなくて、ショック受けている…。オリンピックシーズンの勝負プロなのに…。これから化けてくれるといいのだが。

5位のギニャール&ファブリのFDは、正直意外な選曲だったけど、想像以上にしっくり馴染んでいて、嬉しいサプライズ。大好きな曲を素晴らしいプログラムで表現してもらえて、幸せいっぱいである。

6位のポポワ&モズゴフは、FDもほんとうまくて驚かされた。もう完全にロシアのトップの仲間入りだよね? カルメンはフィギュアの定番曲で、アイスダンスでもめずらしくないけど、めっちゃ印象に残る演技だった。今後の進化が楽しみ~☆

テーマ : フィギュアスケート
ジャンル : スポーツ

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