FC2ブログ

JGPオーストリア杯 2017 1日目 男子SP

JGPオーストリア杯 リザルト
オーストリアのザルツブルクにて開催。男子SPは、現地時間2017年8月31日(木)に行われた。
深夜の配信だったので、翌日、動画で全員の演技を見た。特に印象に残った選手の演技について、滑走順に感想を書いている。
名前の日本語表記で、自信がないものには、?を付けている。
プログラムについて、独断と偏見による、◎、○、△、×、?の五段階評価を付けている。つまり、わたしの勝手な好き嫌いの感想にすぎないので、どうぞ悪しからず。五段階評価の内容は下記の通り。

  • ◎:何度でも見たい。

  • ○:よかった。好き。

  • △:悪くない。まずまず。

  • ×:イマイチ。

  • ?:何とも判断が付きかねる。




●第1グループ
1 Conrad ORZEL コンラッド・オーゾル(カナダ)
■楽曲:Secrets by One Republic
Beethoven's Five Secrets by The Piano Guys
■プログラム:△
昨季、JGPシュベルター杯2位、ジュニアの国内選手権2位、世界ジュニア13位。
昨季から継続のプログラム。
3Aはよかった。3Lo+2Tは、着氷がちょい乱れた。1Lzはノーバリュー。
スピンのレベルは3、3、4。ステップはレベル2。丁寧に演じていた。
昨季の彼のイメージは、「ジャンプはすごいんだけど他はなぁ…」というものだったのだが、体の動かし方やライン、ポジションがだいぶ洗練されたと思う。上手くなったわ~。でも、ジャンプ力があるだけに、ジャンプで2つもミスが出たのは痛かった…。
フリーレッグがつま先までピンと伸びるようになると、さらに見違えそう。
58.23。

2 Nurullah SAHAKA ヌルラ・サハカ(スイス)
■楽曲:Les yeux de la mama/Gitrano by Kendji Girac
■プログラム:△
昨季、シニアの国内選手権3位、世界ジュニア34位。
おお~、またまたかっこよくなっちゃって☆
3LzはOK。2T+3Tは、ファーストがダブルになったけど、頑張ってトリプルをつけた。ちょいこらえる感じになったので、GOEマイナス。3A<は転倒。
スピンのレベルは3、4、4。どれも回転が速く、安定していたが、特に最後のCCoSp4は、独創的なポジションが入っていてよかった。ステップはレベル2。音をよくとらえ、大きく動けていたんだけど、スタンブルしてしまい、GOEマイナス。
音声が最後ちょこっと切れた…んだよね? そういう曲なわけじゃないよね?
なかなか独創的な振り付けが入っていて、おもしろいプログラムだった。
55.02で、PB更新。

3 Ivan SHMURATKO イワン・シュムラトコ(ウクライナ)
■楽曲:Domani performed by Andrea Boccelli
■プログラム:△
昨季、シニアの国内選手権3位。今季、JGPデビュー。
衣装に時計が描かれている。それがなければ、普通にステキ衣装なのにな~。
3F+3Tは、着氷が乱れた。フリップに!が。3Lzは転倒。2Aはまずまず。
スピンのレベルは3、4、4。2番目のCCSp4は、入り方が工夫されていて、ポジションがきれいだった。ステップはレベル1。体を柔らかく大きく動かして、男性ヴォーカルの朗々とした歌声をよく表現していた。
ウクライナからまた見どころのある男子選手が!! スケーティングとスピンが素敵~☆
53.38。PBを10点以上更新!


●第2グループ
7 Sena MIYAKE 三宅 星南(日本)
■楽曲:Caravan performed by The Ventures
■プログラム:△
昨季、全日本ジュニア6位、全日本9位。
昨季から継続のプログラム。国際大会に帯同している長光先生を見るだけで嬉しい。
赤テカのジャケットに赤シャツ、黒パンツ。全日本だったらルパンで滑るのかと思っちゃう(笑)。
3A<は転倒。3F+3Tはステップから直ちに跳んでいた。加点も1.30。3Lzは助走でスリップし、GOEマイナス。
スピンのレベルは4、1、3。スピンの間にスタンブルしちゃったからか、その直後のCCSp1はレベルを取りこぼしてしまった。でもスピンの質自体は悪くなかったと思う。
ステップはレベル3。細かく音を取り、表情もちゃんと作れていたが、彼にしては、何となく動きが鈍かったように感じた。彼はもっと、キレッキレに踊りまくれるもんね。
音楽よりちょっと早く終わっちゃったかな? 序盤はよく滑ってたんだけど、終盤、疲れたのか、滑らなくなっていたような。
61.78。おお~、60点台が出たよ! PBを5点以上更新。

8 Mark GORODNITSKY マーク・ゴロドニツスキー(イスラエル)
■楽曲:Diego, libre dans sa tete by Michel Berger, performed by Johnny Hallyday Band
■プログラム:△
昨季、ユーロ30位、世界ジュニア22位。本大会の女子シングルに、妹が出場している。
マークったら大きくなって~。
2AはOK。3F+3Tはバランスを崩した。3Lzはステップから直ちに跳んでいるように見えたが、!がつき、GOEマイナス。
スピンのレベルは4、3、3。回転が速く、軸がぶれない。ステップはレベル1。
ブレードで、指を切ってしまったようだ。
うまくなってる~。体つきもしっかりして、滑りがパワフルになってきた。
56.57。

10 Luc ECONOMIDES リュック・エコノミード(フランス)
■楽曲:Send In the Clowns performed by Barbara Streisand
■プログラム:〇
昨季、シニアの国内選手権5位、世界ジュニア30位。振付はアモディオだよ☆
フランス名物、謎衣装(笑)。白シャツに赤いサスペンダーと黒パンツ――と書くと、まっとうな衣装なのだが、白シャツは赤いボタンで、しかも小さな赤いぼんぼりがいくつもついており、黒パンツには、白い綿みたいなのが腰と太もものところにくっついている。…なぜだ。何を意味しているのだ。
3Aは転倒。3F+3Tはまずまず。3Lzは、ステップから直ちに跳んでいた。
スピンのレベルは4、3、3。2番目のCCSp3は、逆回転。ステップはレベル2。緩急をつけて、大きく動けていた。
滑りが良かった。昨季、演技を見ているはずだが、よく覚えていないのだが、たぶんかなり上手くなっていると思う。
パントマイム入りの振付。「あー、アモディオっぽい!!」という、素敵なプログラムだった。
65.88。10点近くPB更新!


●第3グループ
12 Ryan DUNK ライアン・ダンク(アメリカ)
■楽曲:Firedance by Bill Whelan
■プログラム:△
今季、JGPデビュー。バイオによると、自分で振り付けているらしい。
2AはOK。3Lo+3Lo<は、ちゃんと回っているように見えたんだけどなぁ。3Lzは着氷が乱れ、GOEマイナス。
スピンのレベルは4、3、4。速く美しく回転しているだけでなく、曲想を表現できている。特に最後のCCSp4は、柔軟性が必要なポジションで、独創的だった。ステップはレベル2。躍動感がある。
16歳という若さでセルフコレオするだけあって、表現することが大好きなんだな~というのが伝わってきた。最近のジュニア男子は、スピンが得意な選手が増えてるけど、彼のスピンは、その中でも際立っている。スピンで曲想を表現できる選手はそう多くない。
60.85。

13 Luc MAIERHOFER ルーク・マイアーホファー(オーストリア)
■楽曲:Figaros Hochzeit by Wolfgang Amadeus Mozart
■プログラム:〇
昨季、ジュニアの国内選手権優勝、世界ジュニア30位。
フリルシャツにゴージャスなベストで、これぞ王道なフィギュアスケートといった衣装。
3F+2Tタノはまずまず。3Lz<はステップから直ちに跳んでなかったかな。2Aはまずまず。
スピンのレベルは4、4、3。どのスピンも、彼の長く細い足のラインが美しく見えて素敵だったのだが、最後のCCSp3は、ブレードをつかみ損ねてしまったからか。GOEマイナス。
ステップはレベル3。投げキッスや駆け足が入っている楽しい振付をよくこなしていた。男性ヴォーカルを生き生きと表現していて素敵だった。
ポジションやラインがきれい。まだ15歳なのに、表情まできちんと作りこんで演じており、「フィガロ」の曲想や世界観をよく表現していた。すばらしい。
54.18で、PB更新。

14 Camden PULKINEN カムデン・プルキネン(アメリカ)
■楽曲:Fix You by Coldplay
■プログラム:〇
昨季、全米ジュニア2位。
3Aはすばらしい。3F+3Tは転倒。フリップに!が。3Lzはよかった。
スピンのレベルは2、3、3。1、3番目がGOEマイナス。ステップはレベル2。上下の動きが大きく、立体的でシニア顔負けのステップだった。
フィニッシュで、少し音楽に遅れた。
個人的に、スピンでお腹や背中がべろ~んと見えるのは美しくないなぁと思うので、彼のように、セパレートタイプでも、腹チラしないようなデザインにしてもらえると嬉しい。
昨季から音楽表現が素敵な選手だなぁと思ってたけど、めっちゃ上手くなっている…すごい…(ため息)。正直、演技を見る前は、「え~、この曲をジュニア選手に~?」と懐疑的だったのだが、曲想をみごとに表現していた。特に冒頭の動きが曲想をみごとに表現していて、本当に素敵だった。
姿勢やライン、ポジションがとても美しい。滑りもよかった。…でも、スピンのレベル取りこぼしがもったいない。GOEで減点もされてるし…。去年のJGPでもレベル取りこぼしてたんだよねぇ。これだけ素敵なスケーティングができるのに、スピンが苦手なのか。アメリカ選手なのに!
66.34。5点以上PB更新。減点2って、転倒と何だろうと思ってプロトコルを確認したら、タイムバイオレーションか~。ぐっは~、もったいない!

15 Jonathan HESS ヨナタン・ヘス(ドイツ)
■楽曲:Who Wants to Live Forever performed by David Garrett
■プログラム:△
昨季、JGPシュベルター杯22位。
黒VネックTシャツにブルージーンズ。普段着衣装!(笑)
3Aは転倒。3T+3Tはまずまず。3Lzは転倒。
スピンのレベルは3、4、3。ステップはレベル2。
フィニッシュが音楽に遅れてしまった。ヴォーカル入りではなく、バイオリン編曲だったのだが、弦の音をよく表現していると思う。
57.34。10点以上PB更新!


●第4グループ
16 Basar OKTAR バサール・オクタール(トルコ)
■楽曲:This Place Was a Shelter by Olafur Arnalds
■プログラム:△
昨季、ジュニアの国内選手権優勝、世界ジュニア26位。
昨季から継続のプログラム。ブノワ・リショー振付。
3Aはステップアウト。3F+3Tは、よかった。3Lzはステップから直ちに。
スピンのレベルは4、3、3。ステップはレベル2。体を大きく動かして、音をよくとらえている。
ガッツポーズ出たよ!!
いや~、彼もうまくなってるわ~。表現が難しそうな曲なのに、ダイナミックに動いて、曲想をよく表していたと思う。
64.27。得点が出て、選手もコーチも嬉しそう。PBを10点以上更新だもんな~。

17 Nik FOLINI ニック・フォリーニ(イタリア)
■楽曲:I Still Got the Blues by Gary Moore
■プログラム:△
昨季、ジュニアの国内選手権2位。今季、JGPデビュー。
体つきはもうほとんど大人である。
3S+3Lo<は、ファーストがオーバーターン。3Lz<はステップアウト。2Aはよかった。
スピンのレベルは2、3、4。どのスピンもポジションチェンジがスムーズでよかったが、特に最後のCCoSp4は、開脚ポジションがきれいだった。
見た目は柔軟性が高そうに見えないのに、スピンの開脚ポジションをきれいに行っていた。力強さと柔軟性が両立している。滑りも良かった。
56.70。

18 Radek JAKUBKA ラデク・ヤクブカ?(チェコ)
■楽曲:The Race by Yello
■プログラム:△
昨季、JGPシュベルター杯14位。
長身で手足が長い。もろカーレーサーの衣装で分かりやすい(笑)。
3Lzタノは、eが。3F+3Tと2AはOK。
スピンのレベルは3、4、3。ステップはレベル2。独創的で面白い振付。
車の走行音が入っていて、なかなか個性的なプログラム。チェコのスケーターだなぁという端正なスケーティングだった。
55.78で、PB更新。

20 Evgeni SEMENENKO エフゲニー・セメネンコ(ロシア)
■楽曲:Billie Jean by Michael Jackson
Beat It by Michael Jackson
■プログラム:△
昨季、ジュニアの国内選手権10位。今季、JGPデビュー。
ちっちゃい!! かわいい!! 美少年!!(笑)
3A<は、オーバーターン。3Fは!がつき、転倒。3Lzはよかった。
スピンのレベルは4、3、3。ステップはレベル2。キレがあり、体を大きく動かせていた。
わたしはマイケル・ジャクソンが好きなので、彼の曲が使われたプログラムには、求めるものが多くなってしまうのだが(苦笑)、この選手は、よく音をとらえて、曲想を表現できていたと思う。
55.60。

21 Egor MURASHOV エゴール?・ムラショフ(ロシア)
■楽曲:Aknaszlatina by Okean Elzi
■プログラム:△
昨季、ジュニアの国内選手権14位。今季、JGPデビュー。
長身で手足が長い。女性コーチがめっちゃ美人。
3Aは転倒。1Fはノーバリュー。!がついた。3LzはOK。
スピンのレベルは4、3、4。ステップはレベル2。音の取り方が少し独特で、ボディームーブメントが素敵。
上下が別の衣装で、スピンをするとお腹や背中が見えちゃうんだよね~。スピンしながらシャツを引っ張って、見えないようにしてたんだけど、だったら、プルキネンみたいに、お腹が見えないようなデザインにすればいいんじゃなかろうか。競技に集中できないよね。
53.98。


◆SP順位
SPが終わって、順位は下記のとおり。左から順位、名前、国名、得点の順に記されている。
1 Camden PULKINEN USA 66.34
2 Luc ECONOMIDES FRA 65.88
3 Basar OKTAR TUR 64.27
4 Sena MIYAKE JPN 61.78
5 Ryan DUNK USA 60.85
6 Conrad ORZEL CAN 58.23
7 Jonathan HESS GER 57.34
8 Nik FOLINI ITA 56.70
9 Mark GORODNITSKY ISR 56.57
10 Radek JAKUBKA CZE 55.78
11 Evgeni SEMENENKO RUS 55.60
12 Nurullah SAHAKA SUI 55.02
13 Luc MAIERHOFER AUT 54.18
14 Egor MURASHOV RUS 53.98
15 Ivan SHMURATKO UKR 53.38
16 Nika EGADZE GEO 46.56
17 Geon Hyeong AN KOR 44.30
18 Charles Henry KATANOVIC CRO 41.54
19 Nikolaj Molgaard PEDERSEN DEN 38.73
20 Anton SKOFICZ AUT 35.90
21 Mate BOROCZ HUN 35.10
---------------------------------------------------------------------
◆総評
ジュニア男子のSPでも、3Aが標準装備になりつつある。あとスピンの上達度が全体的にすごい。ほとんどの選手が回転の速い、軸がぶれないスピンを行っている。

ほとんどの選手に軒並みミスがあり、70点台が出なかった――と書くと、物足りない試合だったのかと思われそうだが、そんなことはまったくなく、選手それぞれが、自分の良さを生かし、かつ難しいジャンプに挑戦してきたという、胸アツな展開だった。得点差があまりないので、FS次第でどうとでもなる状況。誰が優勝してもJGP初優勝だよ!! 頑張って!!

さて、SP1位はプルキネン。このSPの演技で一気にオトされ、ファンになっちゃったわ~☆ アメリカ選手なのにスピンが苦手ってとこも、逆に新鮮で印象深い(笑)。まぁでも今はスピンのレベルもきっちり取らないと勝てない時代だから、少しずつ克服していってもらえれば。滑りや音楽表現は申し分なく素晴らしいんだし。

2位のエコノミードと3位のオクタールは、ほんと嬉しいサプライズ☆☆ 誠に失礼ながら、SPが終わって、彼らがこの位置にいるとはまっったく予想できていなかった。昨季からの成長がすごい。FSも楽しみだわ~☆

4位は星南くん。スタンブルやスリップ、転倒もあり、ちょっと危なっかしい滑りだったが、それでも60点台を出し、PCSも4位と、高評価。いい位置につけているので、JGP初表彰台を目指してがんばってほしい!

今大会は、キラッと光る選手が多くいて見ごたえがあったが、中でも印象的だったのが、8位のフォリーニ。まだ3Aはプログラムに組み込めていないんだけど、1位のプルキネン、2位のエコノミデスに次いで、PCSは3位。今後の成長が楽しみだ。

ロシアの2選手は、上位にくるものとばかり思っていたが、ジャンプでミスが2つ出てしまい、まさかの出遅れ。でもFSで挽回するチャンスは大いにあるので、勝負の行方が全く読めない。

テーマ : フィギュアスケート
ジャンル : スポーツ

検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR